2022年チェキまとめ②~魂(ソウル)推しメン編~

2022年振り返りチェキ第二部、魂推しメン編です。

第一部はこちら

daradarachang.hatenablog.com

 

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「今日楽しかった?」

だいたい彼女との特典会で出てくる発言はこれだったように記憶している。

 

2022年11月にフィロソフィーのダンスを卒業した十束おとはさんのことだ。

そして彼女は自分にとっての魂(ソウル)推しメンだった。

 

話は2017年頃まで遡る、声優オタクだった僕は、声優オタクに限界を感じ、周囲のオタクに誘われてアイドル現場というものを知った。

虚無のような声優トークショーやそれに参加するために高いBDを何枚も積まされることに限界を感じていた僕たちはアイドル現場のコスパ*1の良さにあっという間に惹かれていった。

実際、アイドルと言えばAKBみたいに揃いの衣装で青春の甘酸っぱさとか淡い恋心みたいなものを歌うだと思っていたが、自分が誘われたところはそうではなかった。

 

最初に誘われたアイドルグープHはシンプルに曲が格好良く、客席もモッシュやらリフトやらで盛り上がる。アイドルという世界の認識を大きく覆された。

が、最初に知人がはまっていたアイドルグループHはそれこそ悲惨としか言い様がない終わり方をした。人気メンバーの度重なる素行不良(サボりと思われる)による解雇と事務所によるスワップ訴訟の匂わせ、そしてメンバー間でのTwitterでのお気持ち表明大会による言い争い...*2

 

グループHの終わり方を見た僕は、アイドルって曲だけを好きになっていれば良くてメンバーのことを好きにになったらお仕舞いだなという妙な逆説を感じていた。*3

 

アイドルグループHが終わった後に周囲の仲間達はフィロソフィーのダンスに流れていった。

自分もそこに追従しフィロソフィーのダンスにかなり緩やかに通うようになっていった。(基本周りのオタクを信用していたので彼らのリコメンドは無条件で受け入れていた)

 

そんな中で、興味を持ったのがメンバーの十束おとはさんだった。

彼女はやや古い価値観を持ったオタクで、見やすいアニメとしてエルフェンリートを紹介するなどといった、どう考えてもやばい発言があったり、電波ソング・エロゲに関する造詣も深く、0年代にニコ動とともに育ったオタクという感じがある(なお年齢は今以て非公開である)

また、基本オタクしかやっていないはてなブログをやっていたり自作PCを作っているところなんかにもオタクシンパシーを感じていた。

 

可愛くて面白くて、時に"異常な"アイドル十束おとはにハマっていった自分は、この子ならオタクを傷つけないんじゃないかという安心感とともに、そして同時にフィロソフィーのダンスの曲が、ライブ会場でのフロアが好きだったこともあり、ゆるくはまっていくことになる。

そして、個人的に色々あって辛い(というか大変なプレッシャーを感じていた)時期に僕がすがったのがおとはすを推しメンという枠に入れることだった。(要するに助けて!推しメン!というやつ)

 

そして、名実ともに推しメン枠に入り自分のオタク人生はフィロフィーのダンスを軸にしていればいい感じになっていた。

 

コロナ以降、特典会というかライブ自体がほぼなくなってしまったことがあったり本人がやっていたゲーム実況にあまり興味が持てなかったりして、次第に疎遠になっていってしまったが、そんなさなかの2022年に卒業が発表された。

 

元々身体が弱いこともあり、2019年4月に体調を崩して休んでいた時期に、これ以上ライブのパフォーマンスをこれ以上保つことができないので卒業を決断した。というのが大まかな理由だ。

 

danceforphilosophy.com

 

正直なところ、寂しいという気持ちはあまりなかった。むしろこれでやっと負担となっていたライブから解放されるんだなと思うとむしろ安心感すらあった。*4

 

幸いおとはすは、プロゲーマー集団に所属していたりマーベルなどの映画のコラムを書いているなど、ライブアイドル以外の活動もこなしていて、アイドル後の人生には全く心配がなかった。

後にesports関連企業に裏方として務めることも後に発表された。

 

そして、2022年の4月にはでんぱ組.incとの対バンにいき、2年と3ヶ月ぶりに対面することになった。

そのときに「久しぶりじゃん」と言われたことを忘れられない。

 

おとはすという子は歌もダンスも未経験で、社会人経験を経てからアイドルになったという特殊な経歴を持つ子だ。

歌もダンスも未経験の彼女はライブに自信がなかったのか、必ずライブが楽しかったか聞いてきたように思える。

正直、歌に関しては恐らくライブアイドル界最強レベルの2人がいるグループのなかで、独特のアニメ声を活かした歌唱はむしろいい引っかかりポイントとなっていたと思うし、ダンスだってまったく問題なくできていた。

 

しかし、やはり彼女のプレッシャーは特典会でのそういう発言に出ていたのかもしれないし、そう思うとポイントを挙げてもっとちゃんと褒めるべきだったなとも思う。

 

そんな彼女はSNSを上手に使いこなし、ブランディングや"おとはす"というキャラ作りをしていた。

独自の絵文字を作ったり、おはす~というような自分の名前と掛け合わせた挨拶を作るなど、インターネット拡散力があり真似しやすいものを編み出していったように思える。

 

SNSを通したマーケティング(というとかなり聞こえが悪いが)や関係性の構築、擬似的に1対1の関係を作ることはもはや現代において当たり前のことだが、恐らく彼女はオタクであるが故にオタクを傷つけることの重みを知っていた彼女はアイドルとして立派にそれを果たしたように思う。

認知というのもきっとその一環だったのだろうと思う。

 

実際に4月に会ったときに一瞬で自分のことを思い出した時には本当に驚いた。

去年は、4月のでんぱ組.incとの対バン、最後の全国ツアー(高松・広島)、東京ドームシティホール、TIF、生誕、そして日比谷の野外音楽堂という要所要所だけ回るようにしていた。

もうメジャーとなった彼女たちとは感染症の予防ということもあり、刑務所の面会所のような距離感でしか話すことしかできず、時間も一瞬しかなかったが、お互いに生きている姿さえ見せれればそれで充分だったようにも思える。

 

今、彼女はアイドルを卒業してesports関連企業に勤めているらしい。

アイドルという不慣れな世界を通して、本当に自分がやりたかった世界に飛び込めたこと、きっとこれはサクセスストーリーとしては最上のモノでもあると思うし、アイドルのセカンドキャリア問題を考える上でとても面白い道を示せたと思う。

 

今でも時々時間が合えば配信は覗くようにしている。

 

コメントはしていないが、恐らく彼女の中にはまだ自分という存在がどこかにしっかり居るというか、自分程度の熱意しかなかったオタクでも居させてもらえる感覚はある。

 

これがきっとソウルフードならぬ、魂(ソウル)推しメンということなんじゃないかとおもう。

 

最後に、本人に伝えそびれたことですが、好きになっても大丈夫と思わせてくれた最初のアイドルが十束おとはさんでした。ありがとうございました。(恥ずかしいセリフ禁止!)

*1:この言葉は当時の声優オタク会話では使用禁止単語でした

*2:しかし、今にして思えばあれでもまだましな方だったような気がする

*3:また、この頃は顔がいいのは声優、曲がいいのはアイドルとも言っていた、しかし今にして思えば超A&G画質と編集されまくった声優パラダイスを見て何を知ったようなことを言っていたのかとも思う。

*4:自分自身メジャー以降のフィロソフィーのダンスにうまくはまれなかったということもある

2022年まとめ①チェキ代行編~プロフェッショナルとしての矜持、あるいは推しオタクの推しメンとの共犯関係の楽しさ

2022年ですが、結局チェキについてしか書くことがないことに気づいたのでチェキを振り返っていこうと思います。各部の構成は以下の通り

 

第一部:チェキ代行編

第二部:魂(ソウル)推しメン編

第三部:破滅編

第四部:チェキ代行消失編

第五部:千枚周回編

 

 

どこから読んでも記事として成立させるために重複する話がでてきたりしますがご了承ください。

また、第四部についてはチェキの話ではなく、恐らくおとはすこと十束おとはさんの話とリルネードの話になっていて、第一部と第四部には多少繋がりがあります。

ということでよろしくお願いします。

 

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チェキ代行編~アイドルSとのこと~

 

「なんだかエッチですね」

あるアイドルさんとチェキを撮ったときに言われた言葉だ。

「すみません、僕はオタクの節度としてその単語には反応しないようにしてるんですよ」

 

どうしてこんな会話をすることになったのか、話はこの会話の10分前にきたDMにまで遡る。

「XXX」

「YYY」

「ZZZ」

身体のパーツ名のみが記された奇っ怪なDMを受け取った僕は、DMの送り主が好きなアイドルSの列に並ぶ。

アイドルSはアイドルグループRのメンバーの1人だが、この日どういうわけか僕が住むN県に来たのだった。

 

そして旧来の知人から代行チェキを頼まれていて、長い付き合いもあり快諾したところ、例のDMがきたのだった。

 

果たして、こんなことが赦されるのだろうか、メンバーが赦しても運営が赦さないかもしれない。そもそも人間として赦されないのかもしれない。

さしずめ、オタクの異常な妄執、また彼はいかにして出禁を心配するのを辞めて異常チェキを撮るようになったか。という感じだ。

 

なお、僕はあの映画は見ていないし、出禁になるのは僕である。

 

話を戻すとまず、アイドルSとは最初は僕の金で平凡なチェキを撮り、この後は知人の代行として回ることを告げる。

覚悟を決めて「XXX」でお願いしますと告げる。

「はい、こうですか?」

びっくりするぐらいの快諾だった。

Sに異常耐性があることに安堵した僕は「YYY」や「ZZZ」のチェキを撮っていく。

そして最後に「ZZZ」のチェキを撮ったときに、アイドルSから「なんだかエッチですね」と言われた。

僕にはオタクのこだわりとしてその言葉に応えることはできなかった。

しかし、一つ良い仕事をしたと思った。

旧来の知人の欲望を叶えたいと同時によいチェキを撮りたい。

そういうプロフェッショナル~チェキの流儀~とも呼べるような不思議な感覚を覚えたというのも確かだ。

そんなわけでチェキの出来映えに満足している僕だったが、同じ時に隣で形成されていた人気メンバーMの長いレーンに並ぶオタクたちから奇異の目で見られていたことに気づき、とたんに恥ずかしくなったのであった。(完)

 

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その後もアイドルSとは代行で何度かチェキを撮り、その都度知人の話をした。

Sはとても話しやすく、自分もチェキさえ撮ってしまえば目的を達せられていたので気楽に会話することができた。

 

自分も依頼されたからにはと本気でチェキに挑み、Sもまた本気でそれに応えてくれた。

今思えば、不思議な共犯関係と居心地の良さがそこに成立していたように思う。

 

結局彼女の所属するアイドルグループRは2022年秋に解散し代行として彼女のレーンに並ぶことはもうなくなった。

Sは最後まで僕が何者なのかを聞いてはこなかった。

それで良かったと思う。

 

お互いに全力でチェキを撮る、ただ、それだけの関係で終わる。

 

彼女の記憶から僕という存在がさっぱり消えればこれほどすがすがしいことはないなとも思うのであった。

 

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チェキ代行編~アイドルKの場合~

 

はじめはなんでもないような、代行の偶然がこうやって僕と繋いでいて、ここでファボがくるなんて...

 

 

旧知の知人(先ほどのエピソードに登場する知人とは別)からの代行を頼まれて二回ほどアイドルKのチェキに行った。

Kとは旧知の知人との連番で1回、代行で2回行っただけの関係だが、これがどういう訳か、すっかり彼女蜘蛛の巣のようなワールドワイドウェブの罠にはまってしまった。

曰く、彼女はTwitterが好きすぎて、生命の目的はTwitterでファボることとまで言っているぐらいだ(言っていません)

二回の代行を経て完全にアカウントを特定された僕は、彼女のsearch and favoriteの対象としてロックオンされることとなった。

 

恐らくチェキがわずか3枚でここまで完全にロックオンしてきたアイドルは彼女が初めてだと思う。

10月を最後に2ヶ月以上顔を見せていないが今でも時々油断をするとファボが来る、しかし、半年ほど経つと彼女のファボのパターンが大体読めるようになってきている。

 

遠征に関するツイートや宿に関するツイートでのファボが多い。

 

一度彼女のファボ欄を全取得して単語を抽出して、アカウント毎にこのツイートにはファボが入る・入らないの予想アプリみたいなものを作ってみたら面白いんじゃないかなと思ったりする。

ちなみに僕は彼女が所属するアイドルグループTの曲もわりと好きであるし、今は東京にいるのだからタイミングを見て彼女に挨拶に行こうと思う。

 

しかし、これこそがもしかしたら「関係の絶対性」というものなんじゃないのだろうかと思う。

 

吉本隆明は、「関係の絶対性」について共同体のルールが個人を拘束し、同調圧力を強いること述べていたが*1

これは果たして、一対一の関係にも適応するのかどうかは分からない。

 

しかし、吉本の意図とは別にしてもこ「関係の絶対性」という言葉はアイドルがオタクの自由を束縛し、オタクもまたそこに縛られることで擬似的な一対一の関係、対幻想を楽しむというものなのかもしれない。

 

コロナ以降、アイドルの歌やダンスや曲の質は間違いなく向上しているし、週末は必ずどこかで現場が複数ある。

どちらの現場を選んでも良いような場合、最終判断は「関係の絶対性」でジャッジされるのではないのかとも思う。

そういう意味で2ヶ月以上顔を見せていないことに若干の後ろめたさを感じることもあるが、しかし、現実問題、彼女の監視するネットワークは広く自分は恐らく数多くいるファンの1人の代行者という存在として認識されていると思うので、そこでは自分という存在が半分消えていることに割と安心感ある。

 

が、やはり今月(2023年1月)中に一度は行こうと思う。(※特に落ちはない)

 

 

 

 

 

 

*1:先崎 彰容 100分で名著 共同幻想論

クマリデパート中野サンプラザ公演感想、武道館に向けての中間点として

今さらですが11/27に中野サンプラザで行われたクマリデパートの中野サンプラザ公演の感想です。

 


まず最初に今回のライブの特徴を述べるなら、大きいステージに負けないステージパフォーマンスの披露とそして物語性の導入にあったように思う。

ステージパフォーマンスの披露について

今回は自分たちのステージパフォーマンスを見せることに重点を置かれており、前回の豊洲pitで使われていた怪獣の着ぐるみの登場や炭酸ガス銃の使用などといったギミックが使われず、中野サンプラザの広さ、そしてこの先に開催が決定している武道館にステージパフォーマンスがどこまで追いついているのかを見せる場として位置づけたように見えた。
実際にメンバー全員のソロ曲の披露など、1人で大舞台に立つという経験をさせているように感じた。
そして、個人的にはこのもくろみは成功したと思う。

お立ち台の使用や縦横無尽にステージ上を駆け回る姿は決して中野サンプラザのサイズには負けていなかったと思う。


実際にクマリデパートのステージパフォーマンスは上がってきていて、2022年9月にO-WESTの狭いとは言えない会場で見たときには、もうこの会場は狭いかもしれないと感じることすらあった。

また、多少話はずれるが、クマリデパート自身活動6年以上の活動期間を経て持ち曲が増えてきたことで、終盤になってもアンセムとも言えるシャダーイクンと限界無限大ケン%を切っていないないことに内心驚いていた。

 

物語性の導入について

クマリデパートの魅力とは

物語性の導入は今回のライブの一番のファクターだが、まずはクマリデパートの魅力について僕の考えを説明しておきたい。

クマリデパートというグループは結成6年半、来年の3月30日に武道館ライブを控えるアイドルグループだ。
事務所のekomsは小さな会社ながらも(僕から見た感じでは)人の心があるアイドル事務所に見える。
ここ数年多くのアイドルが運営のゴタゴタや事務所の介入、そして不安定な10代の女の子たちということに起因して崩壊していくアイドルグループというものを多く観測してきたし、実際にそれを多様性とシリコンバレー的な多産多死の土壌と見るという見解もある。*1

しかし、その陰でアイドルもオタクも多くの傷を残しているというのもまた事実だと思う。

そんな中でクマリデパートは心のデパートとして常にファンを幸せにすることを掲げてここまで活動してきている。
活動初期には多少メンバーの離脱があったものの、二期生加入して少し立ってからの4人体制からかなり安定し、今では一期生、二期生、三期生がそれぞれ2人ずつの6人という人数もメンバーの個性も(これについてはここでは割愛するが)とてもいい構成となっているように思える。

クマリデパートのなにが良いかというとオタクを傷つけることがなかったというのが、少し遠くから見ていた僕の所感である。

インタービューで一部開かれたクマリの裏側

そんな折りに、今回のライブでは開催直前にインタビューが公開され、そこでは普段見せている笑顔一杯で仲睦まじいメンバーという表の面だけでなく、メンバーがそれぞれ苦悩し、辞めることも考えたり、お互いを思いやりつつも上手くコミュニケーションが取れずに察しあいながら今日までやってきたという繊細な一面が公開された。

 
 
 

今回のインタービューはもちろん事実だと思うが、このタイミングでこのインタビューが公開されたことには意図があったと思う。
そしてそれは、アイドルの武器の一つである"物語"の力を活用しようというものであると思う。
厳しいスタッフへの恐れ、パフォーマンス不足やメンバー感コミュニケーションへの悩み、そして去年のスタッフ体制変更*2などを乗り越えつつ、さらに今回のツアー初日がうまく行かずに悩み苦しむもツアーファイナルの中野サンプラザを成功させ、武道館という大舞台に挑みこれを成功させる。というストーリーは誰にも浮かぶものだろう。

今回のインタビューでそういうストーリーが引かれてしまったようにも感じたし、そのことに危うさも感じた。もちろん、物語の力は多くのアイドルたちが当たり前のように駆使しているし、それこそがアイドルの魅力だとも言えると思う。

設定されない物語にこそ物語がある

しかし、自分としてはそういう物語を引くことなくに地道に目の前のお客様を幸せにし続けたことで武道館に至る…という物語の方が意図的に設定された物語よりも強度があると思っているので実際この記事が上がった時には多少困惑した。

なによりも危ういと思ったのは物語を設定したものは物語に縛られる。自分たちの設定した成功譚を実現させるために焦りや上手く行かなかった時の絶望は想像に絶するつらさだと思う。

武道館の動員が予定通りいかなかった時、一体どういう気持ちになるだろうか?そしてそれに対して自分たちで事前にサクセスストーリーを引いてしまっていたら??

 

本当の物語は武道館に立つところにはないと思う

 

地下アイドルと呼ばれる世界から7年かけて武道館に立つ。これは大きな物語だと思う。そしてその達成のためには自分たちの苦悩や繊細さといったクマリデパートの物語を一部開陳することで、興味を持ったファンを引きつけようというのは、きっと大きな覚悟が必要だったように思う。

地下アイドルから武道館へ、これはきっとアイドル界の希望でもあり、オタクたちの夢でもあり、そして、アイドルになりたい子たちへのクマリデパートなりのアンサーでもあったとおもうし、おそらく歴史はクマリデパートにそういう役割を求めてしまったが故のことであると思う。

 
 

ファンを幸せにするためにはアイドルも幸せであって欲しい

 

しかし、僕が冒頭に述べたようにクマリデパートの魅力はファンを傷つけないことそしてそれを達成し続けていることにある。(それは口で言うのはとても簡単なことだが多くのアイドルがなしえなかったことでもある..)

 

インタビューでは一部メンバーから、武道館の想像がつかないし、武道館以降の活動が分からないという話でていたが、目の前のお客を幸せにし続けたら武道館に立っちゃいました。ぐらいのノリで武道館以降も活動を継続して欲しいと僕は思う。(もちろんこれは当事者ではない僕がそんな気軽に言えることではないとおもう。)

 

もちろん、動員は多い方がいいし、ライブパフォーマンスも高い方がいい。

しかし、何よりもファンを傷つけないで欲しいし、そしてメンバーが病むとオタクも病むということも(もちろん分かっていると思うが)意識して欲しいなと思う。

僕としてはこの先も明るく楽しいクマリデパートを少し離れたところから見ていきたいと思っているので、お客様を幸せにするという心のデパートというコンセプトを維持したまま、武道館は通過点としてその後も活動を続けて欲しいと思う。

 

もちろん僕は武道館参加予定です。よろしくお願いします。

 

www.qumalidepart.com

*1:例えば濱野智史 地下アイドル潜入記 デフレ社会のなれのはてな

*2:これについては記事の中で具体的に言及されず、意図的にぼかされているのでここの文脈を共有しているかどうかはあの記事を読む上で重要なメタ情報だと思う

クロスノエシス AMEBA生誕ライブ2022「pray」の記録

生誕ライブから8ヶ月以上経ってしまい、今更ではあるもののメモはきっちり残っていたり、自分がサボっている間に翼よりとかやリンカーネイションの公式の歌詞が公開されていたりして色々情報も集まったので後の世に残す記録のためにちゃんと書いていこうと思います。

 

基本情報

日時:2022年2月28日(月)

会場:club asia

ゲスト:airatic/代代代※airaticは体調不良者が出たために当日出演辞退

 

タイムテーブル

 

ソロパート

 SE:forest※クロスノエシスのディザー映像で使われた曲

www.youtube.com

 

colorless

白衣装にて登場し、ダンスのみ披露、元々はsoundcloudにある曲だったがそちらは削除され、同じと思われる曲が skit#5としてクロスノエシスのアルバムcircleに収録

 

翼より

普段のフォーメーションと異なり、真ん中にAMEBAさんを置いた状態で他のメンバーが周りで舞う。

introの終わりとともにメンバーは捌けてAMEBAさんのみ直立で歌唱

 

カタルシス

ソロ曲、作詞を担当。音源未公開、歌詞は後日販売され生誕グッズの写真集「inside」に収録

※内容は限定グッズと言うこともあり上げられないが、夜を象徴する単語(月や君の死、夢などといった単語がちりばめられている)また、今回のライブのタイトルである祈りという単語も含まれているが、個人的には祈りというところにはむしろ呪いとか弔いとかそういったものを感じました。

 

クロスノエシスパートのセットリスト

1 インカーネイション

2 薄明

3 ark

4 残夜

5 cross

6 光芒

7 リンカーネイション

 

曲名が漢字、英語の繰り返しとなっているものをカタカナで包み込んだセットリスト。

またインカーネイション(誕生)からリンカーネイション(輪廻転生)というところにも物語的な想像力を刺激されるセットリストとなっている。

また2021年のAMEBA生誕「dream in water forest」はインカーネイションで終わっており、偶然かもしれないがストーリー上きちんと続くようになっている。

 

衣装

2021年12月のワンマンライブ「blank」で披露された白衣装、この時はまだこの衣装は2回目の披露。

また、目元にはアイプチを付ける

 

 

 

 

ゲストの代代代

 

 

その他の関係者

 

 

 

 

装飾品

祭壇

スピリチュアルなようで呼び込みくん*1や全開猫人 POWER CATS*2イーブイなどが混じっていて、一見して清く霊的でありながら、よくよく見れば可愛い普通の女の子らしさが混じっているというAMEBAさんらしさがよく出ていると感じる。

 

ファンの方が作成した祭壇。

煌びやかでとても美しく、青い布というどこかオリエンタルな雰囲気を感じる逸品

 

 

 

生誕グッズ

 

 

生誕グッズは飼い猫のくーちゃんや思想強めのTシャツなど好きなもので溢れたものでした。

フォトブック「inside」本当にどこにでもあるような住宅地や屋上、公園などにそこにそぐわないような出で立ちのAMEBAさんが映し出されていた。(感想は後述)


その他

生誕委員の方が白のサイリュームを配ってくださいました。ありがとうございます。

 

感想

アイドルの生誕といえば、普段から少し外れたことをしても良い場所として機能している。そこではアイドルが好きなアニソンがカバーされたり、普段のライブではできないことができる年に一度の自由な場としてファンもアイドルも楽しめる場になっていると思う。

もちろんそういう場ではパフォーマンスは基本的には問われない、本人が楽しくやっていることが大事だし、少し有名なアニソンとかが流れればファンも嬉しいし普段とは違う"素"の側面が見えるという普段とは違う楽しみ方ができると思う。

 

しかし、今回の生誕では全てクロスノエシス+プロデューサーのsayshineさんの曲を演じることでAMEBAさんという1人のアイドルはクロスノエシスという現象との結合度がますます上がっていったように思える。

それはきっと、AMEBAさんにとって表現者として舞台に立つ自分は"クロスノエシスとして"であり、表現者としての全ては"クロスノエシス"という形でしか表現しえないからかもしれない。

今現在アイドルは数多くいて無限のエンタメが提供されていると思う、その中でも常にグループのコンセプトに寄り添い、よりそのグループの世界感を深めるような表現を選ぶ人は珍しいし、そうした形もまた"アイドル"という世界の懐の深さを感じた。

 

最後のMCでニコニコしながらピースの仕草をするなどとても可愛らしく、美しくも寂しげな世界を表現しながらも、その中には明るく楽しく食べることが好きな"普通の"可愛らしい女の子がそこにはいるのかもしれないし、この二面性(表現者としてのストイックさと可愛らしい女の子)こそが僕が心を捕らわれている理由だと改めて感じたのだった。

 

最後に今年の抱負については健康と答えていたが、彼女がやりたいことは全て"クロスノエシス"という現象として現れるのだから、きっと本人としては健康でさえいられれば個人としての目標は何も要らない(もしくはアイドルAMEBAとして宣言する必要がない)のだと思った。

 

 

AMEBA book「inside」について

またフォトブックについても述べるとタイトルは「inside」。

内側とか中身と翻訳される本書はどこにでもあるような住宅地や屋上、公園などにそこにそぐわないような出で立ちのAMEBAさんが映し出されていた。

そして、ほとんどのカットはカメラ目線でこちらを向いたものとなっている。

 

普段僕たちは基本的にはライブハウスなどの非日常の世界を通じてしかアイドルに触れることはできない。

しかし、ここで映し出されていたのは"日常の世界"にいながらもこちらを視ているAMEBAさんであり、それは決して日常を過ごしている可愛らしい女の子としての姿ではなかった。(例えばあんみつを前にしてこちらを向いている写真はあるが、あんみつを食べているカットはないなど)

 

AMEBAさんは常にファンの心の中(inside)で祈り(pray)を捧げながら見守ってくれている、そんなライブハウス以外にも常に心の中にいる存在をいつでも感じられるような守護天使の祝福でありつつ、その力は熱心なファンにとってはある種の呪いのようなものかもしれない。

祈りという言葉の背後にある二面性、祝福と呪い、これはおそらく今回のみ発表されたカタルシスのテーマの一つでもあり、AMEBAさんが作詞をした他のいくつかの作品、具体的には光芒・幻日・幻光にも通じるテーマにも見えてきたが、これについては今後自分が取り組んでいきたいと思う。

 

最後になりますが、生誕委員のみなさま、サイリュームの配布や肖像画などの装飾品の作成など諸々ありがとうございました。

 

 

資料等

lineblog.me

 

open.spotify.com

 

 

2022年2月と3月の振り返り 約束された勝利のチェキ

2022年2月と3月の振り返り

なぜ人は4月になって2月の記事を書くのか? その理由はよく分からないが、とにかくこういうものは書き続けることが大事だと思うので、頑張って書こうと思います。

2/1/〜2/17

12月26日を最後に現場から遠ざかってしまったせいか、すっかりアイドル欠乏症になってしまったので、少しでもアイドルを摂取するために配信などを見まくったりしていた。

リルネードの栗原舞優さんの配信

non-noという女性ファッション雑誌への掲載を賭けたライブ配信イベントが行われており、イベント期間中は朝昼晩と1日3回もの配信を毎日行っていた。 それだけでもすごいことなのだが、彼女の声を聴いているだけでも脳が融解していくのに、コメントへの反応などの内容もよかった。特に結婚しよう!みたいな若干ヒリつきを感じてしまうようなコメントにも「うん、結婚しよう!みんなが私の彼氏だからね!みんなと結婚しようね!」と返しており、100点満点の回答に感心してしまった。 結果彼女は無事目的を達成することができ、本当に良かったと思う。

後に知ったことだが、彼女はモデル志望だったが、身長不足で叶えられなかったという背景があるらしい。

アイドルの力を駆使することで裏道かもしれないが、モデルという夢を少し叶えることができた。アイドルの力を一つ感じた。

www.youtube.com

ちなみに僕としても応援のyellを少し入れたかったのだが、名前を呼ばれるのがちょっと気恥ずかしくできなかった。 yell.liveは匿名投げ銭機能ください。

北海道遠征 2/18(金)〜2/21(月) 2/18(金)〜3/1(月)

人生初となる北海道遠征に行った。当初は3泊4日の予定が観測史上最大の積雪量に見舞われてしまい、10泊11日になってしまった。その体験の一部始終を残しておこうと思います。

僕のレポートよりもこっちの方が面白いので是非合わせて読んでみてください

lineblog.me

2/18(金)

人生で初めてとなる北海道にわくわくを感じながらも絶賛まん延防止発動編で飲食店は20時閉店、ホテルでコンビニ飯しかなかったのだが、北海道のアイドルタイトル未定さんのメンバー七瀬のぞみさんのによる北海道を楽しめるコンビニ飯ツイートに助けられ無事北海道を堪能することにセイコーマート

2/19(土)

55日ぶりとなるライブ参加を果たし、満たされる。 ※チェキレポは作者の妄想が8割ぐらい含まれています

2/20(日)

北海道遠征最後のライブはセトリがすさまじくインカーネイション、 awake、VENOM、VISIONの辺りでは危うく壁とモッシュをするところだった... 盛り上がる曲も良いのだが、最後がseedというのも良くて、寒さが厳しい北の大地に希望の種を残して去って行く。それだけでもなかなかにメッセージ性があるセトリだったように思える。

クロノスノエシスさんとSANDAL TELEPHONEさんは3日後に大阪でライブ大変だなぁと思いながらすっかり遠征'sハイになっていた僕はチェキをぶん回していた。この後の自分の運命を知るよしもなく…

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2/21(月)

雪が吹雪く中定番の札幌時計台を回ったり北海道庁旧本庁舎などを回っていた。

北海道旧本庁舎(改修工事中)の入り口で鳥に餌付けをしているおじさんがいてなかなかに害悪な入り口でとても入りにくかった。

予想通り飛行機は欠航となったが、仕事は宿からすればいいのでさくっとアパホテルを確保。 クロスノエシスさん達も一日延びたということで、この状況って一緒にエレベーターやロッカーに閉じ込められるやつじゃん?と思いドキドキしながら過ごしていた。

2/22(火)

アパホテルで仕事をしていたら、新千歳空港が観測史上最大積雪量という大変な事態になっていることを知る。 新千歳空港行きのバスや鉄道といった交通手段が全て遮断され、飛行機も欠航となった。 いっそのことAMEBAさんの生誕(2/28)まで遠征していればメンバー内で話題になるし、ネタが増えるんじゃないかと思うようになる。(妙にポジティブ)

2/23(水)

大阪MAWALOOPを目指して推しメン一行が必死の長征を行っている中で優雅に北海道開拓の村に行く。 開拓の村では受付の方に丁寧なおもてなしを受ける。 人は優しく丁寧だが北の自然は厳しかった。 吹き荒れる雪でホワイトアウトが起きていたのでこんなことをして遊んでいた

帰ろうかと思って唯一動いていた新千歳空港行きのバス乗り場に行ったら長蛇の列だったので帰るのを諦めて金曜日の夕方の便に振替て北海道を楽しむことに切り替えた

クロスノエシスさんとタイトル未定さんは無事大阪にたどり着けたようでとても良かった。

2/24(木)

タイトル未定さんの定期公演に参加 踏切の振り付けが割と好きなので聴くことができてよかった。 七瀬のぞみさんに北海道の色々情報を教えてもらったお礼をしたりした。

この頃にはすっかり道民になっていたのか、最後の晩餐は焼き肉ライクに行っていた。 観光地に行ってガイドブックに載ってる北海道アピールをする店にいくよりも地元の人が通う店で食事をする方がその土地を感じられるんじゃないかと思う。 その結果が焼き肉ライクなので、もう地域性や土着性はチェーン店に滅ぼされたのかもしれない。

2/25(金)

ついに内地に復員する日が来た。そんなときに限ってお仕事でトラブルが発生し、新千歳空港Wi-Fiで仕事をする羽目になっていた。

2/26(土)

SOLの解散ライブに参加
SOLに対して熱心なファンではなかったが最後のMCコーナーでエモい気持ちがこみ上げてきてしまい、正直うるっと来てしまった。 思うところは多々あるが、メンバーのその後の幸せを願うばかり。*1

当日、クロスノエシスの定期公演に参加する。 僕はまだ北海道遠征の続き気分なので遠征'sハイになっており、相変わらずチェキをぶん回していた。 チェキの枚数はエネルギーの総量といっても差し支えないし
体はチェキでできている そう表現しても過言ではないだろう

2/27(日)

ホテルの部屋に籠もって延々と仕事をしていた。
アパホテルでは"あの"社長の顔がプリントアウトされたミネラルウォーターが配給されるので、そればかりを飲んでいた。

血潮はアパ水

2/28(月)

1週間以上続く遠征を締めくくるにふさわしい、マイ推しメンことAMEBAさんの生誕ライブ prayに参加した。
これについては生誕グッズが届き次第別途記事にしたいのでここでは軽く触れる程度にしておきたい。
  クロスノエシスの生誕ライブはメンバーが見る夢という設定で行われているらしく、普段はできないようなアニソンカバーなどもできる貴重な場となっている。
しかし、生誕パートではプロデューサーのsayshineさんの曲を使ったダンスや翼よりの独唱、そしてカタルシスというソロ曲が歌われた。  

自由にできる時間にあえて普段のライブの延長のようなことをする、生誕ライブの設定に従うなら彼女にはアイドルという仮面の内側にいる"中の人"など存在せず、寝ても覚めてもクロスノエシスのメンバーAMEBAでしかない。そう感じさせられた。
  要するに、24時間四六時中クロスノエシスAMEBAというであって、究極完全アイドル体ってことなんですよね。
  

AMEBAさんは自分がアイドルになると思っていなかったと以前話してくれたことがあったが、表現者への欲望はあったようで、アイドルという参入障壁が皆無の世界に飛び込むことで表現者としての自己実現もできるようになる、そういう点でもアイドルの魅力をまた一つしれた気がする。

そんな訳でチェキをぶん回しつつ上記のような僕の想いをぶちまけて続けてオタクが8割喋り続けるチェキばかり取れてしまった。
   そんな感じでも笑顔で頷き続けてくれているし、僕のしょうもない小ネタにもオーバーに笑ってくれるので、本当に嬉しかった。
 

心は推しメン

3/29

クロスノエシスさんの単独公演に参加した。ライブについてはまたどこかで書きたいと思ったが、月見ルの最後方は段差もあり、思いのほか見やすかった。何よりも自分の目線が高くなることでメンバーと目の高さが合うのでドキドキしていた。

特典会ではオタクに乗せられてチェキを撮りまくっていたが、優秀なオタクにポーズの指示を提案され、それを全採用して7周した。 優秀なオタクの指導のおかげで約束された勝利のチェキばかりが取れたように思う。

幾たびの特典会を越えて不敗。

彼の者は常に独り チェキ列の退出口で勝利に酔う。

故に、接触に意味はなく。

その体は、きっとチェキで出来ていた。

アンリミテッドチェキワークス

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その他

3/27

矢川葵さんのコンサート(夜の部)に行った。Maison book girlが削除された後の初めての登場ライブと言うことだったが、あの頃とはまったく方向性が違う、とても良いコンサートだった。

ブクガ時代はほとんどMCがなかったのでこれだけ矢川さんが話すのを聴くのは初めてだったかもしれない。 それがたまらなくよく、上品な関西弁でしゃべる姿が大変かわいらしく幸せなライブを感じた。

曲調も落ち着いていて、立ち位置を変えることもほとんどなく、歌詞が飛んでもご愛敬、バンドセットの人たちもニコニコしながら演奏しており、幸福な世界というものを感じた。

もし、クリスマスディナーショーとかあったら参加したいと思った。

3/28

2月の頭に行く予定だったsituasionとクロスノエシスのリベンジ対バンに参加、対バンの対は対戦!めちゃくちゃよかった。 普通の対バンライブだと一本の流れになってしまうが、今回はシチュ・クロノス・シチュ・クロノスと二回ずつ出番があったことでまさに攻撃権が二回ある対戦競技のように感じられた。 これについてもどこかでちゃんと書きたいと思った。

仕事

docker, ECS, fluentdなど、未知の技術に触れることが多く、また分かる人がいなくなってしまった仕事を引き継いでいた。 勉強にはなったが、成果を出すのにずいぶん時間を使ってしまったし、休出もしまくっていたのでずいぶん疲弊したので、4月は少しペースを落として仕事とオフの切り替えをきっちりと行いたい。

2月に聴いた音楽

あんまり聴けなかった、夏川椎菜さんはフワリコロリの印象が強かったので今回のアルバムはロックをしていて結構意外だった

open.spotify.com

3月に聴いた音楽

水木一郎はゼーーート*2で有名だがバラードのような曲の方が染み入る感じがしてとても良い。熱唱せずに少し抑え気味で歌う方が味わいがでる感じだった。

open.spotify.com

*1:メンバーの何人かはアイドルとしてまた登場するだろうとは思っていたがまさかnuanceに参加するとは思ってもみなかった...

*2:Zの文字が世界情勢の事情で非常に悪い意味を持つようになってしまったのは残念だ

2022年1月の振り返り 文章を書く力を失う

今文章を書く力がなくなっていて、去年書きすぎて力を失ってしまったのではないのか?とすら思う、BLEACHに例えると石田君、友情も勝利も得ていないけどただただ消耗したのか...


2021年12月はクロスノエシスさん熱で遠征しまくったりしていましたが1月はちょっと控えめにしたり、行こうと思っていたライブがcovid-19で吹き飛んだりして結果、ライブに行くことができなかった。

思い起こすとまるまる一ヶ月ライブに行かなかったのは2021年2月が最後でそれ以降は必ずなんからの形で月1遠征していた模様まぁそういう時期も必要だよね

読んだ本

BLEACH

いつかはきちんと読んでおきたいコンテンツって無限にあふれているのですが、いろんな事情*1で今回読んでみることに(昔途中まで読んでた)   キャラクター造形とネーミングセンスが完璧、ソウルソサエティ編まで読んだ感じではあれだけキャラを大量に出したのに阿散井恋次さんだけなぜか3回もバトルをする羽目になっていて作劇の事情とは言え不憫すぎると感じた。

三体Ⅱ

めっちゃ面白い、伏線の張り方と終盤の回収方法と勢いがすごくて一気読みしてしまう.
ついにⅢを残すのみとなったが読み始めたら一気に読んでしまいそうなのでタイミングを計っている。

ファクトフルネス

思い込みを排除してデータに向き合おう

リモートマネジメントの教科書

リモートワークは放置するとソロワーク化する。リモートワークが当たり前になった今全管理職に読んで欲しい本

見たアニメ

甲鉄城のカバネリ(見返し)

コロナ禍の人間の陰湿性が描かれていて今見る価値がある作品。
スチームゾンビ時代劇という設定が本当に素晴らしく、背景や設定演出は拍手喝采レベルだが兄様がキャラとして弱かったのが本当に残念、結局主人公の理想とぶつける相手としては単に個人的な復讐しか考えていないキャラだったことが残念極まりない。

Zガンダム(見返し)

まじでこいつら個人的な感情でしか動いていないなと思う。 でもそれが面白いし、キャラが次々と入れ替わっていく展開もとても良い

ぐんまちゃん

OPが宮野弦士ということとBPOに苦情がいったというニュースを見て気になって見てみた

www.jomo-news.co.jp

監督が本郷みつる(初期のクレヨンしんちゃんの監督)ということもあり、子供向けアニメの体裁をとりながら毒を入れていくスタイルがとても良かった。
BPO審査に引っかかった競艇の回も面白かったが個人的には12話のラップバトル回は声優にヒプマイの人を入れていてマジの次元が高かった。
最終回の銀河鉄道回も流行の気候変動ネタが入っていて良かった

1月に聴いた音楽

open.spotify.com

特に脈絡がないのはなるべく趣味を広げたいため

スターゲイザー

今まで特に思うところはなかったけど解散エモバフがかかったらなんか気になる曲になった。1人張り上げるように歌う子が誰か分からないが気になる。その辺もアイドルという短い命を懸命に燃やしている感じがしてエモい。

でもやっぱり散る花の美しさを愛でて良いのだろうかと思うことがある。

ゴマスリ行進曲

ゴマスリしていこうぜ!という歌。昭和の日本の緩さの想像をもう少し進めると昭和の終身雇用で選んだ会社でずっと生きていくことは大変だったんだなぁと思うとこれも昭和の会社員の悲哀の歌に思えてきた。 こういう歌って今ないよね

カバネリのOP

元の曲だとアニメ版であった「貴様、人かカバネか!?」という台詞がなくなっていて逆に違和感を受けた...

ZガンダムのED

本編で流れる曲と結構違ってびっくり

やったこと

日記を付けるようにした

日記があるとこういう振り返りのタイミングでとても便利、あと表に出せないことも書けるつよい
日記はnotionというアプリで付けてますがまじで便利なのでEvernoteとかさっさと捨てるのが正解

www.notion.so

ノルディックウォーキング

なんと歩くだけで全身の9割の筋肉を使える!何よりも速度が出るので歩いていて気分が良い、5キロぐらいなら一気に行ける

お仕事

なぜか僕以外の業務委託が減っていく...おかしい...僕の方が先に切られると思っていたのに....
一応今は多分人生で一番実入りが良い時期なので慢心せずにお金を貯め込んで今の仕事が終了したら2ヶ月ぐらい完全無収入生活をするつもりなのですがその夢が叶うのはもう少し先っぽい

とりあえずしばらくはインフラとサーバー側なんですけど、技術力よりは組織の雰囲気作りとかそっちに加わっていく方が生存戦略として大事だなぁと思ったりする。

来月に向けて

来月は生まれて初めての確定申告が待っている....他にも初めての北海道遠征とか推しメン*2の生誕初参加とか色々あるので今月はドルオタ休憩でしたがエンジン再点火していこうと思う。

*1:推しメンがはまったため

*2:クロスノエシスAMEBAさんのことです

2021→2022 オタク・断筆・生存戦略

本当に今更一年の振り返りですが正月って月っていうぐらいだから新年の挨拶しても良いよね? まぁ15日ぐらいまでは許して欲しい

趣味

完全にアイドルオタクをしていた気がする。 行動以上に気持ちが過去10数年で一番乗っていたのではないのかと思う 原因は色々おもいつくが...

  • 2020年がcovid-19の影響でほとんど在宅アニメ君していたことの揺り返し
  • だいたい2017〜2019年はアイドル現場は某のダンスとMaison book girlだけ見ていればいいやろ思っていたが(実際それで充分だった)
    • 某のダンスがライブをほとんどやらなくなってしまった またcovid-19とメジャーデビューに伴って特典会も開催されなくなった
    • Maison book girlが新曲が出なくなった(2021年当初のお気持ち)
    • クロスノエシスが一気に来た(個人的には5月のヌュマ on TVで完全に落ちた)
    • Maison book girlが見事すぎる終わらせ方をしてしまった(2021年5月30日のお気持ち)
    • 自分がいい年齢になってきたことで人生でオタクができるのはもう残りわずかじゃないかという焦燥感(?)
    • この年まで仕事が続けられたことでなんとかこの業界で生きて行けそうという感じ
    • それに伴って経済的余裕が結構あることに気づいたので趣味に注ぎたいという欲望の枷が外れた
    • 推しメン*1を見いだしてしまった
    • etc...

会社を辞めた

長く務めた会社だが、一人SESとして客先の仕事をしているうちにさらにはリモートワークとなり会社に所属している合理的理由を見失って退職してしまった。
フロアにいる人達は本当にいい人達だったし自分より数倍優秀なので一緒に仕事をしたかったが、結局みんなSES張り付きなのでそうはならなかったんだよロック..だからこの話はここでおしまい。

有給37日分は消滅しました. R.I.P

仕事

  • ということでフリーランスになったが、以前と同じところで同じように働いている。(つまり会社から仕事を引っこ抜いた)結果営業しない自営業という状態だが、生存戦略については以前より考えるようになってきた気がする。
  • PMをしていて神経を大分削り取られたので、2022年はもう少し心のゆとりを持てるようにしていきたい。
  • 組織の中で生きていくって仕事ができるできないはあるけど、それ以上にピンチの時に残業できるか、トラブルに立ち向かう姿勢を示せるかって結構大事な気がしてきた、そういう感じで好感度上げるだけでも組織に必要な人と思ってもらえるのかもしれない。
  • 個人的な勉強タスクとかはTrelloで進めていきたい

ブログ

毎月の振り返りブログと後はオタクの人と始めたヲ書簡はなんとか完結できた。
文章の内容については多分それなりに書けるという自負がでてきたが、文章のぎこちなさはなんとかしたい。

クロスノエシス応援ブログみたいなものを書いていたが、仕事の多忙やらなんやらでまともなものはだせなかったし、4thワンマンに向けて内容はともあれ記事を出すことが目的になってしまった。   ブログを書くことは世界に価値を発信するためのはずだがアイドルさんを鼓舞することが目的になってしまった気がする。
気がするが、前者も捨てきれず、結局毎日時間だけ浪費してたいしたものは何一つ出さずに終わってしまった。

そういう訳で少し断筆宣言というわけではないが無価値なものをファボ目当てで発信するのは辞めようと思う。

今年も振り返りは続けるが、文章については超ショート文章と大作の2路線を心がけたい、前者は主に文章の練習、後者はしっかりと調べて構想を練って書けるようなちゃんとした文章にしたい(実は毎回構成メモは作っているが書いてるうちに方向が変わっていったりしてメモが死んでいる)

投資

  • iDeCoと積立NISA,wealthnaviは継続  - 積立NISAは当初からずっとバンガードSP500全突っ込みだが今年もそれでいいのかというとちょっと悩ましい

    • iDeCoはスイッチングで手数料がかかるのでこのままでいいかな...
  • 今年は個別銘柄をきっちり調べて信じた少数の銘柄に一気に投資みたいなことをしたいと思う。(去年は適当に買いすぎた)

  • 老後に備えてwealthnavi少し増やそうかなぁという気持ちが少しある
  • この辺りは状況に応じて動きを変えることが大事だと思っているのでまぁまぁ追々...
  • 暗号資産はいつかビットコインが一千万にいくと信じて暴落のニュースが聞こえるたびに5000円投入するようにしている20年以内に1千万いくといいなぁ(今が大体500万なので20年かけて一千万になっても10万の投資でも(10万 - 税金)にしかならないじゃん??)

アニメ映画等

  • 正直こちらへの気持ちを取り戻したい
  • アイドルという筋書きもなく自分が(良くも悪くも)介入できる世界に深く入れ込んでしまった以上なかなか筋書きのあるものには帰れない気持ちがある
  • 去年もいくつか見ていたが、正直面白いものはいっぱいあったし見たが"ハマる!"というものはなかった気がする

読書

  • 小説以外は読書メモをきちんと作るところまでしたい
  • kindleのハイライトは無意味なので気に入ったところをスクショ取るのがよさそう

推しメン

  • 去年はすごい刺激的な一年となりました(以下参照)

daradarachang.hatenablog.com

  • 去年の反省点として推しメン*2に結構いろんなチェキポーズ要求しちゃったなぁとか妙なブログコメントしくったなぁと思うところもあるのでうまく凡オタ化して行こうと思います。(こういうのを本人*3に読まれる前提で書くの本当に露骨に好感度あげたい↑↑アピールで良くないと思うよね、好感度は上げていきたいけど一番になりたいとは思っちゃだめ)
  • 自分は明らかに90年代のTVシリーズエヴァンゲリオンのシンジ君的価値観誰かを傷つけるぐらいなら何もしないという引きこもり/心理主義の思考なので、アイドル*4との接触は楽しいけど怖いと思う、旧劇場版(新劇ばかり話題になってて完全に存在が忘れられてて悲しい)のシンジ君みたいに女の子の首を絞めるオタクにはなりたくないのでオタク補完計画を受け入れて、数多くいるアイドル互助会の一人として今年も楽しんで行けたらいいなと思う。

open.spotify.com

今年減らしたいこと

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  • 10時間を超えるロング睡眠
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  • 集中していない作業
  • 焦燥感に駆られて泥縄突貫でなにかをすること(いきなりブログを書き始めるとかしない、やります宣言も自分を苦しめるだけなのでやらない)
  • 何かをするならゆっくり一歩一歩確実にやりたい
  • 宿を探すのに時間をかけない(ベストの宿を見つけるリターンとを宿を探す手間を天秤にかけろ、宿はアパホテルに決めてしまうのもあり)

 最後に

本年もよろしくお願いします。

  • 今年の標語

*1:クロスノエシスAMEBAさんのことです

*2:クロスノエシスAMEBAさんのことです

*3:クロスノエシスAMEBAさんのことです

*4:クロスノエシスAMEBAさんのことです