【往復ヲ書簡】#8)だらくいんからゲバラさんへ
ゲバラさんへ、ついに長く続いた往復ヲ書簡もこれが最後になってしまうのですね。
今にして思えば9月から12月という期間は丁度良く、自分としても最近アウトプットのしすぎで吐き出すものがなくなってしまい、空っぽ(blank)になってしまっている感じがするので、期間も完璧だった気がしています。
〆切的には本当はもう数日予定はあるのですが、26日が年内最後のイベント参加と言うこともあり急ぎ最後のヲ書簡を書き上げています。(なぜなら運良くライブ参加までに推しメンに読まれたらこれもネタになるので)
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まずはイベントレポートの書き方ありがとうございました。
参考になる部分だらけで、そちらの感想も書きたいのですが本日のテーマは推敲しなければうっかり1万字コースなので年内目標のblankのイベントレポートを書くことでお礼の形を示そうと思います(自分の首を絞める発言)
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さて、最後のテーマは「AMEBAさんが正式に推しメンになってからの心境の変化」ということですが自分という孤独な存在は、オタクの生き方ということに向き合い続けていたこともあり、今回もまた自分の中身を引きずり出すような内容で最後まで良いテーマをチョイスしてくるなぁと思わずにはいられません。
今回は人生をかけて思考してきた議題でもあるので内容に関してはブログやTwitterですでに書いた内容と若干重複する部分があると思いますが、ご容赦ください。
というところで、心境の変化に入っていこうと思いますが、まずあの運命の10月29日前後を一言で言えば「すごく楽しかった」というのが嘘偽りのない感想になります。
あれから一週間ほどはリミスタで自分が呼ばれるところを何度も見返すという奇行を続け、推しメン宣言前のメンバーからの突き上げや推しメン宣言以降の大冷やかしなど、長いオタク人生でも最高の成功体験をさせていただきました。
が、その快楽を吸引し続けるうちにアイドルとオタクの距離が短すぎることに気づき、正直少し怖かったというのがあります。
アイドルとの関係性という快楽や欲望を求めてさらにその先を望むという行為は自分自身がモンスター化する一因じゃないかと思うようになってきました。
自分はモンスターだけはになりたくないと常々思っているので、この快楽の行き先がモンスター化しかないような気がしたのです。
もちろんほとんどのオタクは割り切りができているしオタク趣味以外にも多くのことにリソースを割いてオタク以外の生き方もしていると思うのですが、自分は何かにはまると一つのことしか考えられない、視野の狭いタイプなので、この快楽からは上手く離脱しないといけないと思うようになりました。
そのため、"あの日"以降は推しメンを前にどれだけ「道化」になるかということに注力してきました。
ここぞで照れるように「推しメンですから」と言うことで笑い(繰り返しますがsmileではなくlaugh)を取ったり、AMEBAさんとnuanceメンバーを往復して一人チェキダブライズをしたり、新しいゲーム作りに注力してきました。
そういうわけで関係性の麻薬は道化になることで覆い隠すことはできそうなのですが、次の段階ってなんだろうと思うことがあります。
それについては先日お会いした、ある尊敬すべきオタクの方(非アイドルオタク)からアイドルオタクはアイドルとの関係性をゴールにしないで例えばローカルアイドルとかが地域の魅力を発信したならそこにコミットするべきじゃないかという趣旨の発言をされていました。
この発言のアイドルとの関係性を目指すべき方向性にしないという部分に大きく共感した自分は何か別の方向を模索することとしました。
もちろんクロスノエシスさんは4thワンマンライブを見た人には分かりますが、コンセプト作りの密度がたまらないので、関係性がなくても音楽やライブだけを追っていってもきっと楽しいと思います。
が、AMEBAさんを「推す」という気持ちを箱推しという形でごまかすところにはもう後戻りはできません。
一つの処方箋として最近はAMEBAさんの生き方に興味を持ってきました。
AMEBAさんはブログを読めば分かりますが、時折デトックス的に自然の中に身を置き、伊豆大島で過ごしたり、釣りやダイビングなどを行います。
かと思えば都市生活者的にファーストフードに行ったり、家系ラーメンを食べたり、部屋を好きなもので固めたり、朝食が丁寧な感じだったりと、生活という"コト"にすごく重みを置いていて、アニメや漫画にしても気取らずに東京リベンジャーズみたいなわかりやすいコンテンツにはまったり、よく食べよく眠るという健康的で本当に何かに囚われない暮らしをしているように見えています。
少なくとも24時間インターネットに接続してアイドルのことだけを考えてるオタクよりは桁違いに広い世界を感じながら生きていて、そして人生で得たモノをアイドルという形で還元しているようで、なにかこう純粋に尊敬できることに気づきました。
作詞家としての面を見てもすごく素晴らしいエピソードがあるのですが、こちらについては発売したばかりのBRODYを読んでいただければと思います。
推すことは当然知ることであって、そして知ることは学ぶことに繋がっていき、学ぶと言うことは師として接することになるのではないか、それがオタクが関係性の麻薬に溺れずにオタクとしての自己を超えていける足がかりになるのではないのかと思うのです。
アイドルが推しメンになるとき、それは好きになったと確信した瞬間ではなくリスペクトを持って接せるようになった瞬間ではないのかと今更ながらそう思うのです。
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さて、ということで、心境の変化について若干まとまりを欠いた内容になってしまいましたが、今後はリスペクトを持った"道化"としてAMEBAさんに接していこうとそんな決意とともにclosingに入っていこうと思います。
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最後に....
今思えばこの往復ヲ書簡は青山月見ルで行われたクロスノエシス単独公演「幻日」の日に始まりだいたい4thワンマンライブ「blank」とともに終了を迎えました。
メンバーがワンマンに向かってひた走るのと同時に我々もまた、(主に自分が)血を吐きながらブログを書き続け、ついにこれが終わる日を迎えることにある種の安堵と感動と寂寥感すらあります。
反省点としては自分があまりゲバラさんの深層を引き出すことが全然できなかったなというのがあり、結果ゲバラさんからひたすら殴られ続ける内容になってしまいました。
もっと過激なプロレスを期待していた読者の方にも申し訳ない気持ちがありますが、聡明なゲバラさんのことなのできっと、最初から自分の急所を突きまくって臓物を引きずりする残酷虐殺系コンテンツになることは始まる前から分かっていたのかもしれません。
本年は自分のオタク人生の絶頂期を与えていただき、改めてありがとうございました。
個人的にはAMEBAさんという若干長くて呼びにくい呼称問題がまだ残っていますが、これについては2022年の課題として繰り越しさせていただければと思います。
もしもまた、これに懲りずに新しいゲーム作りが浮かびその候補に自分の名前がまだあったら気兼ねなくお声がけください。多分懲りずに二つ返事でOKしてしまうと思います。
それでは良いお年を!
バイチャオ!