ekoms presents situasion x クロスノエシス two-man live「two hour of dyad vol.1」感想

アイドルの対バンライブで1時間という長さはめったにない。

しかし、クロスノエシスのライブでは1時間かけてじっくりとクロスノエシスの世界に没入させていくそういう素晴らしいライブだった。

 

situasionさんとの対バンは約1年ぶり。

前回(2022/3/28)のライブでは20分ずつを二回という面白い構成で、それぞれが趣向を変えて登場し、それぞれ別の側面を見せることができるというショートショート構成でこれもよかったが今回はあえて1時間ずつにすることでじっくりとその世界に没入することができたように思えた。

残念ながらLAKEさんが発熱のためお休みとなってしまったが4人でうまくやりきったと思う。

 

 

### 前回のセトリ

 

 

[1]

1 cross

2 薄明

3 残夜

4 VISION

5 ペトリコール

[2]

1 skit#2

2 blank

3 moon light

4 ark

5 リンカーネイション

 

 

https://twitter.com/CROSSNOESIS/status/1508415959673241602

 

※situasion側の当時のセトリは残念ながら見つからず。

 

今回のセトリ

 

1 cross

2 Gravity

3 in the dark※原文ママ

4 ark

5 shelter

6 VENOM

7 逆光

8 insane

9 幻日

10 光芒

11 stable

12 インカーネイション

13 full moon

14 lost moment

 

※元のツイートで in the darkとなっているが本来の曲名は in the Dark

 

WOMBのスモークとライティングとVJ全てを組み合わせたステージ演出は素晴らしく、cross(long ver)開始というしびれる展開から今回確か2回目の披露となったGravityも激しく最後にAMEBAさんの元に集合するというのも重力感があってとてもよかった。

類似ではATOMSPHEREも最後は「引き寄せられるの 重力の真下へと~」で終わり、RISAさんに向かって全員が転がり込むような演出になっているが重力というのが最近のクロスノエシスの流行ワードなのかもしれない?

 

 in the dark, arkと続き、割とレア曲のshelterへ

 

arkではFLAMEさんの最初の僕は遠くて~のところの声がとても伸びやかで気持ちがよかった。

 

 

そしてVENOMからの逆光の0つなぎがとても格好良かった。

この時点で7曲目、この時点まだ激しく首を振るダンスができるのだからメンバーの体力には脱帽する。

 

ここで一度はけてinsaneのイントロが流れる。

そのまま1分にも満たないぐらい短い(恐らく水分補給)休憩を経て幻日と光芒という兄弟曲へのつなぎ、ラストスパートではstable/インカーネイション/fulll moon/lost momentといつどこで終わりになってもいい曲が続く。

もはや1時間という尺が分からなくなっているなかでまだ終わってほしくないと願うときに full moonのような終わりを想起させる曲が来るのだから客の心理のつかみ方がとても上手だと思う。

 

lost momentは同じフレーズを繰り返しながらフォーメンションチェンジしていくキャッチーさが魅力的だと思うのだが、肝心の歌詞がいますぐ思い出せないのが残念である。

 

 

シチュアシオン

今回あまりシチュ側に触れることができなかったがメンバーが懐中電灯を持った演出などなかなか面白いことをしていると思ったが会場が全体的に明るすぎて(オタクのペンライトもあるのだが)せっかくの演出効果がやや薄れていると思ってしまった。

punk dollの低音を響かせながらメンバーがそれぞれ勝手気ままに振る舞っている感じのステージ演出は見ていてなかなか面白かった。

 

全体

1時間のセトリはクロスノエシスの世界観に没入するのに必要な時間で、急遽4人になりがらもしっかりとライブをこなせたのは基礎スキルがしっかりしたからこそ応用的なことができたという練習の賜物だと思う。

AMEBAさんは終始キリッとした表情だったのでそこがとても良かったという話をしたところ、それは緊張してるからだよと教えてくれた。

 

設計書通りのライブの精度を徹底的に高めていくスタイルのクロスノエシスのメンバーにとって急遽の4人体制での長尺、不安や緊張におびえながらもそれをしっかりやりきっていたのだから、その肉体と精神の強靱さを改めて尊敬するしかないし、特典会での楽しそうな雰囲気はそうした強いプレッシャーから解放された後の楽しげな姿だと思うともっとしっかり褒めていきたいと思った。

そして、あれだけのライブをやった後に30分も休まずにでてきてファンと1時間以上特典会をやるのだから本当にアイドルという職業は体力勝負なところだと思う。

 

WOMBの舞台もきちんと活かしたライブとなっていて、クロスノエシスのライブは箱は良い箱であればあるほど魅力的だと思えた。

 

最後に今回のライブのタイトルはvol.1となっているのでLAKEさんも含めた完全な形でのvol.2も期待したいなと思ってしまった