恋人よ 僕は旅立つ
東へと 向う列車で
はなやいだ街で 君への贈りもの
探す 探すつもりだ
いいえ あなた私は
欲しいものはないのよ
ただ 都会の絵の具に
染まらないで帰って
染まらないで帰って
これは「木綿のハンカチーフ」という昔の有名な曲の一番の部分の歌詞だ。
内容としては、田舎に恋人をおいて都会に出て行った男がやがて都会暮らしが楽しくなっていき最後は恋人に別れを告げるというもので、田舎で満足に暮らす女性と都会への憧れを持っていた男性のすれ違いが最終的には別れにまで広がっていく過程を歌ったものだ。
内容的にはわりとひどい歌なのだが、当時はかなり売れていたらしい。
なぜこんな話しをするかというと、この歌をアイドル現場で聴いたからだ。
5月1日、リルネードの北関東ツアーの群馬公演に参加した僕はカバーコーナーで蔀祐佳さんがこの曲を歌うのを聴いた。リルネードのライブにはカバー曲披露パートやゲームコーナーといったものがあり、そういえば、こういうものは久しくみていなかったなと思う。
ここ数年間持ち歌のライブをバチバチやるアイドルばかり見ていたせいで、却って新鮮さを感じた。
アイドルのこういうバラエティ的な側面を無視して偉そうにアイドルは楽曲なんですよ(キリッ などと語っていた自分を恥じる思いだった。
もちろんミニコーナーがあればいいという話しでもない、単純に選曲がよかったのだ。
アイドルさんがカバーするときには誰でも湧ける有名アニソンとかを選ぶものだと思っていたのだが(偏見)、蔀さんが選んだ曲は大昔の名曲「木綿のハンカチーフ」だった。
この会場のどれだけの人が知っているんだと思いながらも、僕としてはこれが聴けただけでももう満足だなと気持ちになってしまった。
ライブ後に特典会でこの話題を出したら、「良い曲だよね~」と屈託のない笑顔を浮かべていた。
リルネードについては単純に曲が良くてその上分かりやすく可愛いのだが、その中でも栗原さんは可愛らしさも列の長さも別格だった。*1
チェキはノープランだったので「可愛いポーズで!」と頼んだら全員同じポーズだった。*2
桐原さんはウィンク加点をしたい
とりあえずまだワクチン接種はできないがアイドル摂取できたのでこれでしばらくはアイドル欠乏症で発狂せずに済むだろうと思っていたのだが、その精神安定剤が1日しか持たないとは思わなかった....
翌日のヌュマ on TVである*3
クロスノエシスさんやばすぎる!!!オンライン配信なんてオフラインの補完!!!と思っていた僕の期待は裏切られた!圧巻!圧倒!
これはもう見に行くしかないと思いつつも連日この動画を見て、いきたいなー、でも4月に家族と交渉してやっと名古屋いけたぐらいだしなと半ば諦めつつekoms onlineショップ*4 でチェキを買っていたり、僕の唯一のアイドルさんとの接点であったロードモバイルで来たるべきギルド共闘戦に向けてアイテムを溜め込んでいた。
ロードモバイルって何?って方はこちらをご参考下さい
クロスノエシス、ロードモバイルのイベントに参加します!メンバーと一緒のギルドに入って遊びましょう🔨私はれーちゃん率いるギルド「CrS」にいます🛠
— AMEBA (@CRNS_AMEBA) 2021年4月26日
イベント参加はこちらのリンクからアプリのDLお願いします!
→https://t.co/ICxPF3IjGH #ローモバ#アイドルグループ対抗戦 pic.twitter.com/TACJCU1OJb
要するに渋谷駅の看板広告出演をかけて数組のアイドルグループとファンが争うというもので、今後の対バン関係とかに悪影響出たらどうするんだろうと思っていたが幸い、殴り合いをするものではなく点数を競うものだったのでよかった。
実際ゲーム内で色んなクロノスオタクがいることを知れたし、チーム内にフォロワーさんがいるのを見つけると直接絡みにはいけなくとも嬉しい気持ちになった。
クロスノエシス、ヌュマ on TVの衣装交換チェキ到着あざます! pic.twitter.com/0hdI8yYcqa
— だらくいん (@dalakudou) 2021年5月5日
新衣装チェキ、いつもありがとうございます。(ナゼカリササマ ヲ ニマイカッテイタ)
— だらくいん (@dalakudou) 2021年5月16日
正体不明のオタクにメッセージいつもありがとうございます🙏
衣装の感想ってどういう風に書けばいいかわからないけど新曲発売タイミングでセットでがんばるっっ pic.twitter.com/So26x2Ujyj
そんなこんなで気持ちだけ高まらせていた自分はせめて福島ライブに行きたいと思ったがたとえ福島であるとしても家族の理解は得られなかった。
田舎で満足する家族には都会の遊びを知った僕の気持ちはどうにも通じないようだ。
話にならないと思った僕はいっそ自立するかという気になってきたのだが、実家暮らしほど経済的なものはない。余剰資金は投資に回して老後の安泰に回せるしチェキも買える。
それに、東京で何年か過ごしたことがあるが窓を開ければコンニチワ状態のあれにはもう耐えられないという思いもある。
どうせ自立するなら転職して東京に行きたいが、今は地方としては割と悪くないお賃金だし転職もめんどい。
実家暮らしか自立か、そんな二項対立に悩んでいたころ、毎日聴いている遅いインターネットラジオを聴いて思った。
そもそも実家暮らし or 自立という二択ではないだろう。
宇野常寛さんの面白いところは、AかBかという問いに対してはきちんとイシューを見極めてCという新しい選択肢を示してくれるところだ。
人生は二択ではない。
勝手に一週間ぐらい出て行けば良いのだ。
僕の仕事はソフトウェアエンジニア、anywareな生き方がもっともしやすい職業だ。
こうして福島楽しかったねというアイドルさんやオタク達のツイートを見ながら、一週間の東京ワーケーション生活を計画していたのだった...
東京に行くならmaison book girlに行こうと思った。
日々変わるサイトの不穏な空気を感じながら、ここ1年以上新曲がでないなど活動に不安視があったがむしろ色々動き出したことに安堵感を得るという怖ろしい楽観的観測をしながら、どちらかというとクロスノエシスさんに心を奪われたまま、舞浜アンフィシアターへと1人旅立つのであった。
推しメンよ 僕は旅立つ
東へと 向う列車で
はなやいだ街で 君との特典会
回す 回すつもりだ