2020年5月の振り返り〜喪失に思いを馳せる〜

今月も肉体的には死なずに済んだので振り返りをしていこうと思います。

ライブは相変わらず再開の目星が付かない。しかし、恐ろしいことに家でアニメ見てごろごろしてるだけの生活も悪くない気がしてきている。各サブスクサービスによって映画やアニメは無限にあるし、実はもう人類は人が一生分充分楽しめるだけのコンテンツを作りきってしまったのではないのかという気がしている。

ジャイアントロボとネットフリックスで失われた感覚

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GWにジャイアントロボ THE ANIMATION〜地球が静止する日〜という92年〜98年まで5年半かけて7話の製作をしたアニメを見ていた。この作品話数と製作年数から分かるように次の一話がでるまでに1年近くかかっていて当時のオタクたちは次の一話をどんな気持ちで待っていたのだろうかと思う。

今はネットフリックスの台頭で一気見の時代が来ている、そのおかげでクリフハンガーに優れた作品を見ると次だ!次!とどんどん進むことが出来る。それはストレスがなく良いことだと思うのだが、1つの話を繰り返しみるということが出来なくなってしまったようにも思う。

なんというか次が気になって全体のストーリーだけ追って満足してしまうというか細かいところに行き届かなくなってしまっているというか作品を100%消化できなくなっている気がする。

先に述べたジャイアントロボはたった7話に5年半かかっているので、当時のオタクたちは何ヶ月も待った、良いところで終わったアニメの次の発売まで半年以上待つあの気持ちはもう現代人には失われた感覚であるように思う。恐らく当時のオタクたちはVHSがすり切れるほど同じ話を繰り返しみていたのではないのかとも感じる。

自分もその気持ちを多少なりとも理解するために一日一話しか進めないようにして次の一話に進む前には一話〜次のN話まで見るという方法で”気分”を盛り上げていった。オタクアニメを見るという行為は現在では日常化しており、陽キャもヤンキーもアニメを普通に見る時代だが、アニメが広がって一気見時代で失われたアニメを見ることの祝祭性ということを個人的に行うことで失われた90年代に思いを馳せていた。

買ったチェキ

矢川葵さんの生誕チェキ+生写真

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クマリデパートボイスチェキ f:id:daradarachang:20200531155304j:plain

コロナ禍でekomsとRAYとおとはすは大分健闘しているように見える。 ツイートしていないアイドルを見るとちょっと不安になる・・・

sora tob sakanaの解散

今月一番の驚き。自分はそんな熱心なファンではなかったが曲は良かったし、個人的にアイドル三国志は sora tob sakana, maison book girl, フィロソフィーのダンスの三国鼎立状態で、彼女たちがアイドルの世界の拡大と昼の世界への進出のパイオニアになると思っていただけに残念でならない。 このような情勢下で華々しい花道も用意できないという状況もまた追い打ちをかけて厳しい。 しかし、10代アイドルは儚さもまたその魅力かも知れない。オタクも肉体的に死ぬわけではなく生きていかなかればならない...

映画

  • シンドラーのリスト

    • 金持ちで資本家のシンドラー、最初から善人というわけではなくむしろ純粋に商売を求めてポーランドに来てやがてユダヤ人に対する迫害を見て彼らを守ることに全ての財産を使い切ったという変化、そして外面ではドイツの軍人と仲良くしながら内面では彼らの命を守ることに注力する姿が感動的だった。 遊び人が正義に目覚める過程にアイアンマンに少し近いものを感じた。
  • プロジェクトA

    • シンドラーのリストが重すぎたのでバランスを取り戻すために視聴、純粋に笑えるので全てにおいて完璧。しかし、今の香港情勢やジャッキー・チェンの近年の映画などメタ要素が少しでも入ってくるとやはりこれも失われた映画の可能性かも知れない。

他のアニメ

  • ラクエンロジック

    • 作業用に視聴、CV種田梨沙茅野愛衣がよかった。アニメにおいてお当番会はほんとうにただの作業に過ぎず、しかもお当番会のせいで12話のうち6話ぐらいは消費されてしまうし、お当番会を終えたキャラはただ画面と音声を埋めるための背景みたいな存在になってしまうのが残念。後半の裏切りや盛り上げもはいはい、という感想しか抱けなかった。改めでCV種田梨沙の優等生キャラとCV茅野愛衣の感情むき出し系妹キャラがとても良かった。
  • the ビッグオー

    • 作画リソースが厳しいのが伝わってくる。しかし、世界観は面白い。やはり海外を舞台にしてオシャレな雰囲気に日本のロボットアニメを取り込むというのも良かった。こうした重厚なロボットアニメも近年見ないので貴重で面白い。 そもそもマクロスを筆頭とした高速で動くロボットというのはそれはそれで魅力的だと思うが、視聴者的には脳の処理が追いつけない感じがする。 例えば宮崎駿にしても板野サーカスのようなことはやらずにむしろ、ギガント(今NHK未来少年コナンをやっているので是非見て欲しい)などはほとんど動かずレイアウトだけで迫力をだしている。 CGの進化によって重厚で動きの鈍いロボットがみかけなくなってしまった・・・

在宅勤務

4月からずっと在宅勤務だったのだが良いことしかない。door to doorで一時間かかるのもなくなったし、毎朝ラジオ体操したりヨガをしたり部屋の掃除もしている。実家暮らしなので夕飯時だけ抜けるということも可能なので夕飯時間が安定したことがさらにQOLを上げている。どうせ一人SESなのでもう一生これでいいやという気持ちになっている。

QOLの上昇には別の辛い業務がほぼほぼ手離れできたのが大きい

ゲーム

  • シャニマス
    • だいたい理解したので一週間ほどで引退、音ゲーではなかった
  • プリンセスコネクト
    • ひたすらダウンロードをするゲームだった、なんとなく仕組みは分かったので一週間ほどで引退

総評

なんだか今の生活を肯定しはじめている自分がいて、ライブに通っていた頃の自分が思い出せないし、今の生活でもいいんじゃないかという日常に埋没しはじめている自分が恐ろしい。。。 昨日はクロスノエシスさんの配信も見れたし、新幹線で往復1万2千円と3時間をかけていくぐらいならこれでいいんじゃ??って気がマジでしてきている。。。 本当に失いそうなのはライブハウスに月一程度通い、ライブハウスでくねくねして推しメンとの特典会を堪能する自分であって、はやくライブハウスも営業再開して欲しい、そうでないと自分が失われそうで恐ろしい。。