2018年1月のKTP

2018年の1月が終わったので振り返りをしてみようと思います。

Problem

仕事が忙しすぎた

仕事が忙しすぎて朝フレックスを使いまくったり無断で10時頃に出社なんかを繰り返していたらすっかり不健康無気力体になってしまった。

忙しいときでも復元する力を持ちたい

正直言って他にも問題がたくさんあるが、これがもうほとんどの原因なのでなんとかしたい。

 時間の使い方が下手すぎた。

疲れていると何もしたくないのにだらだらとツイッターを眺めるのは辞められなかった

アニメや映画の視聴があまりできなかった

vガンダムを完走する以外のことは何もできなかった。

 

早寝早起きが持続しなかった 
ラジオ体操が続かなかった
アイドルさんと笑顔で接することができなかった

アイドルの人との特典会で自分自身疲れすぎていたのかいまいちな対応をしてしまったしかなり意味不明なことを言っていたように思う。
次はきちんと笑顔で楽しい特典会にしたい。

KEEP

リモートワークで元気を多少取り戻せた。

通勤時間分を睡眠に当てることで元気を取り戻せたので週に一度はリモートを心がけたい

自分なりに満足する仕事ができた

忙しいなりにも中途半端なものを作らず可読性を意識した仕事はできたのでそこは良かった。保守性メンテ性は維持していきたい

フィロのスのイベントに行けた

緊急出張が月曜日からだったため日曜日に前入りしてフィロのスのイベントに行けた。

 

地元の子のイベントに行けた 

特典会はさんざんだったけどなんだかんだ言ってななせさんとのコネクションを維持出来たのはよかった。月に一度しかイベントがないなかで6曲も披露され、けいおん!ふわふわ時間などのカバーを聴くこともできて良かった。

TRY

・ラジオ体操の復活

・早寝早起きの復活

・ドラマやアニメをきちんと見たい

・疲れているときに前向きに乗り切る方法の確立 

 

今更分かったことですが、仕事で疲弊しているとアニメを見るとか本を読むとか、そういう脳を動かす活動が一切できなくなります。

疲れてるときには疲れているときなりの行動をするようにしたい 

 

戦闘少女の精神分析を読んでの感想文

ようやく読み切ったので感想文を残そうと思います。

www.chikumashobo.co.jp

 

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古い本ですがようやく読めたので感想とかいくつか気になったこと面白かったところを残していこうと思います。
 
○総評
正直、よく分かりませんでした。特に最終章では心理学的な用語があまり説明なく使われているので筆者がヒステリー化するということについて延々と述べられているが正直、その熱意を受け止められるほどの知力がなかったというのが残念ながら感想にます。。
萌えについても書かれた一文がありましたが何度読んでもよく分かりませんでした。。
面白い箇所はオタク紹介や事例紹介、特にヘンリー・ダーガーの紹介の章は話としてとても面白かったです。
 
 
気になったところ、面白いなと思った表現等
・はじめに
日本の戦う少女達はローティーン層に同一化するためのイコンであったがオタク達はセクシュアリアリティの対象と見なしている
 
・オタクとマニアの違いについて
マニアは実体を嗜好する(コレクターに近い形、)
オタクは虚構の世界のアウラを仮構する
→オタクはマイワールドを作ってそこで熱狂出来るという意味だろうか?
 
・オタクは虚構化によって愛着物を所有する
アニメのSSや二次創作、評論家的に語ったこと(虚構化)などを共同体に発表することでアニメを自らのものにする
 
・オタクと現実と虚構について
オタクは現実と虚構を混同などしていない、むしろ虚構の世界を現実と対等のもう一つの虚構と見なしている。
 
・オタクと非オタクの分岐点
アニメキャラで「致せる」かどうかが(オタクと性欲は不可分)
※自分自身はこの意見に全面的に賛成出来るかというとそうでもない、がある程度は有効な話だと思ってる
 
・三章の海外オタク事情や四章のヘンリーダーガーの紹介、五章での作品を羅列して分類する実例の紹介
 
大変興味深い話が続くので特に三章と四章は本書の中でも一番面白い箇所
 
・アニメやマンガの時間進行が実際のことなる時間(カイロス時間) を持っていることについて
マンガのコマの進行と時間経過が一致しないこと、サザエさん空間のような無限に同じ時に没入するのは日本の作品特有ではないか
 
高畑勲はアニメと日本語は密接な関係にあると言った
以下の本からの引用なのでこちらの本にどこかのタイミングで当たっておきたい
 
・日本の文化圏で「想像的なもの」を「象徴的」に処理する方法で特異な進化を遂げた
アニメにせよマンガにせよ日本では画力が軽視されていて、稚拙な絵であってもキャラやストーリー次第ではいくらでも良い感じに処理出来るのではないか?という仮説
 
・眼と手を重要視している
眼と手はもっとも作家が重視するポイントとなっている。
最小限の描線で最大限の伝達をする方法が大きすぎる眼と小さな口元であって、それが日本のアニメ絵の成立に繋がった
 
・欧米圏での図像に対する認識
図像そのものに性的魅力を帯びるべきではないという強迫観念が感じられる。
 
個人的にはここは人間は特別というキリスト教的な考えに基づいて絵に欲情するなんて人間の特別感に対する侵害、神への冒涜てきなことなのかなぁと思ったり
 
 

帰宅部活動報告を見た

オタクの人に見ろと迫られたため視聴

 

小ネタが結構面白かった、特に5話の魔王の品格が面白かった。

が、ちょっとネタが難しいというかわかる人には受けるしわからない人にはつまらなく感じるかも知れないけど自分のようなwikipediaめぐりで半日ぐらいつぶせる程度に雑学に興味がある人なら良いかもしれない。

メタな笑いを使いすぎてるとは思ったけど安易にえっちな絵やイラストに走らなくてそこは本当に良かったと思う。

 

毎回2分の声優コーナーを挟んでお題に沿ったクイズや大喜利をやっていたが、最終回では2020年の私たちはどうなっているかというものだった。(この作品は2013年)

木戸衣吹:声優になりたい
千本木彩花:好きな事をやっている
結名美月:(演じたキャラのような)女子力
相内沙英:ちゃんと声優さんになっている(あわよくば人気声優)
小林美晴:声優として影ながらでも残っている…と思いたい

 

2020年と言わず2018年ですでに色々とこの目標が厳しくなっている人もいるし、なかなか見ていて厳しいなぁと思う。。(正直言うとほとんどの役者ががかなりの棒読みで、厳しいと感じたが、話数をこなすにつれ、ある種のチープさが売りの作品だとこの棒読みも結構あってるような気もしてくる)

木戸ちゃんに関しての感想だけちょっと。
帰宅部が2013年、every♡ing! の結成が2014年〜2017年で、昨年末に、木戸ちゃんも出演した朗読劇を見てきましたが、この頃発言していた声優になりたいというのがevery♡ing! のようにおっさんと握手してアイドルっぽい活動をすることなのか役者活動なのかはよく分からない。*1

 

しかし僕の浅い理解では役者路線を進みたがっているようにも見えるので2017年の終わりから本格的に役者路線で活動出来ているのは良いことなのかなとも思う。

千本木さんは一昨年ぐらいから結構深夜アニメに出演しているので頑張って欲しい

他の3名については僕やwikipediaの観測範囲にいませんがどこかでご活躍されていることをお祈り致します。

 

声優業というものの厳しさを感じた作品であった。。。

*1:筆者も二度ほどティーンアイドルだ!と喜び勇んで握手をしに行ったことがあるが、あまり応対が良くなくて若干気持ちが萎えた記憶がある

謹賀新年 2018年のKPT

昨日2017年の振り返りブログを書いたばっかりですが、年越しに間に合わすために結構強引にまとめてしまったため、新しいキーボードでのタッチタイピングの練習もかねて2017年の課題と2018年への目標でも書いていこうと思います。

 

2017年のKTP

プロブレム

時間の使い方が下手すぎた。

twitter

家にいてもだらだらとTwitterを見てしまうなど凄く無駄な時間を過ごすことが多かった。

・ソシャゲ

アズールレーンがあまりに話題だったので一ヶ月ほど熱心にやってしまいました。
ゲームとしては確かに面白かったです。
高雄さんには2回ほどお世話になりました。

後は種田さんの声を聴くためにららマジとかきんモザのゲームをそれぞれ3日ぐらいやりました。

が、やはり、ソシャゲというかクエスト消化に必死になるのはなにかもうゲームに遊ばれてる感覚だなって思うのでタイムラインで出回ってくる可愛らしいイラストのキャラを理解するためとはいえ、ゲームに熱心になるのはやめようと思います。

映画や読書を消費しないようにする。

良質な本を読む際は付箋紙を貼りつつきっちり要点を押さえていこうと思います。

ただ読んで終わりだとどうにも自分の中に残らない気もしますしなるべくアウトプットに努めようと思います。

映画やアニメに関しても一言ぐらいで良いので感想を残していこうと思います。

 

健康に気をつける

2017年は一昨年のように入院することはなかったのですが、何度か風邪を引いたりしました。

アイドルの幅が狭すぎた。

基本的に信用出来るオタクからしかアイドル情報を仕入れてませんでした。

KEEP

ラジオ体操

一回6分で終わるのだから毎日朝晩、できれば1日二回続けようと思います

 

ウォーキング

通勤で最寄り駅まで原付に乗っていましたが最近歩くようにしました。

15分ほどなのでこれも続けていこうと思います。

 

たまにの遠征

年末に行ったフィロのスもブクガもとても楽しいイベントだったので2〜3ヶ月に一回は遠征しようと思います。これには別にアイドルに限らず伊藤さんもここぞというイベントには行こうと思います。

 

アニメや映画を見る

昨年はネットフリックスやdアニメストアのおかげでたくさんの映画やアニメを見ることができました。これは今年も継続していこうと思います。

特にターンエーガンダム50話を全部見れたのは本当に良かったと思います。

 

海外に行く

去年行ったプラハが本当に良かったので今年はトリノに行くかもしれません。

Try

ランニング

去年はウォーキングのみだったので今年こそランニングしたいなぁと思います

 

音楽知識を身につける

楽曲が良いアイドルが好きなんだと思っていますが正直3拍子とか4拍子とかリズムとかハーモニーとか全然分かってないので音楽の基本的な知識は身につけたいなぁと思います。

 

プログラミングに対しては新しい技術に飛びつかない

この1年で自分はどうもファーストペンギンとしてのスキルが全くない、プログラマーとしての限界を感じた1年でもありました。

なので、自分一人で未知のものに飛び込むのはやめてとりあえず仕事で飛んできたボールを打ち返すだけにしようかなと思います。

 

プログラミング以外の知識を身につける

英語とか、日商簿記とか、プログラミング以外のスキルを身につけてそっちでIT企業で生きていこうともいます。

 

推しのことをきちんと可愛いという

気恥ずかしかったりしてなかなか言えませんでしたが、今年はもっと正直になってしゅき♡しゅき♡ちゅっ♡ちゅっ♡と自分にもう少し正直になろうと思います

 

 

2017年も終わりです

2017年も終わるので色々と振り返ろうと思います。

 

○去年のブログを振り返って

 

daradarachang.hatenablog.com

 

来年には種田梨沙さんが自分のやりたい仕事だけに復帰出来ることに期待して2016年の終わりを迎えようと思います。 個人的な目標としては一度リフトで上がってみたいなという思いもあります。 それではみなさま、良いお年を

 去年のブログの最後に書かれたのがこれでした。

種田梨沙さんは無事復帰を果たしました。

イベントやニコ生で疲労することもなく役者活動をゆっくりですができているようで良かったです。個人的にもごちうさの舞台挨拶で種田さんのお姿を拝見することができて、まだまだ予断を許しませんが来年も体調に気をつけてゆっくりでも仕事を続けて頂ければ良いなぁと思います。

 

○リフトで上がってみたい

こちらは達成出来ませんでしたが、なかなか地方にいてわちゃわちゃ現場に行く機会もありませんし、まぁこちらはこれでも良いかなとも思いますがレクリエーション現場で汗をかくのも楽しいだろうなぁと思います。

 

首都圏のアイドル編

今年はMaison book girlとフィロソフィーのダンスの現場に通うことができて良かったなと思います。

地方民なので頻繁に通うのは難しいのですが二〜三ヶ月に一度は行きたいなぁと思いました。

アイドルの世界は色々な大人の介入がなくてプロデューサーのやりたいことをそのままできるからこそ魅力的なものが生まれるのだと思います。

今日本のクリエイティブの中心はアイドルではないのかと思います。

地方のアイドル編 

長野にアイドルいないと思っていましたが、探してみたら結構いました、Google検索で見つからないのはHPがなかったり誰もまとめを作ってくれなかったのが原因のようです。

その中で彩音姫ななせちゃんという子に出会い、長野では推し続けられそうな子を見つけることができました。

その子がプラハに行ってポップカルチャーとトラディッショナルな文化、両方を伝統している姿はとても感動的で、恐らく色々なエモ要素があるのもありますが今年一番の現場になりました。

もしかしたら来年はトリノに行くかも知れません。

 

オタク編

今年最も収穫があったのは優秀で楽しいオタク達と出会えたことでしょう。

中でも京都大学東京大学のおもしろオタクと飲む機会に恵まれたのは本当に良かったです。

ちなみに僕は彼らが高学歴だから好きなのではなく、普段の言動がとても魅力的でオタクとしての言動で好きになりました。

もちろん古い知り合い達とも親交を続けていられていますし、自分が通う先がアイドルでも声優でもそれを触媒として楽しいオタク達と飲めればもうそれでいいなということをこの1年で思いました。

来年への展望

来年の目標はアイドルよりもアニメに重きを置いていきたいと思ってます。

というのも平成も残すところ1年4ヶ月です。

平成という時代をきっちり終わらせるためにも平成の見るべきアニメをしっかり見直しておこうと思います。

 

首都圏のアイドルに関しても適当に通いたくなったら通う程度には行こうかなと思います。

声優に関してですが伊藤かな恵さんのライブが来年控えていますので、どんどん成長を続けるかな恵さんの姿を拝見出来ることに感謝して来年を迎えようと思います。

 

Maison book girl 『Solitude HOTEL 4F』感想ブログ -ブクガの紡いだ仮想現実の世界

時間を忘れて没入する体験は誰にでもあると思います。

それは面白い小説を読んだり、アニメを見続けてしまったり、ソシャゲでクエスト消化に勤しんでいても起きることでしょう。

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*1

 

今回ブクガ(Maison book girlの通称)が作り出した世界は非常に没入が高い、ブクガワールドとも言える仮想現実*2であったように感じました。

そこでは時間も物質もすべて現実とは持って異なる何かで構成されていてとても楽しく、高い没入感と共に時を過ごすことができました。

ライブは非常に密度が高く、その情報量をすべてまとめることはできないので、自分が良いなと思ったポイントだけ抽出して挙げておこうと思います。

 

 

ライブの詳細について

ライブの詳細についてはこちらの記事にまとまっているので興味のある方には是非読んで見て下さい。

多分ブクガをわからない人には何を言っているか分からないし、知っていてもよく分からないかも知れません、だって参加した僕にすらよく分からないのですから。

natalie.mu

 

rooftop.cc

 

あと個人的にセトリをまとめて下さっている方もいます。

 

基本的にはモニターに映し出された時間が現実の時間からずれて巻き戻ったり進んだりして、舞台上ではその時間に合わせた演出が行われていたのだと思います。

 今回注目したい点は時間軸というどうやってもなかなか現実から切り離せない要素を見事に現実から引きはがしたより現実から切り離された、独立性の高い、別の世界を作ってみせたところにあると思います。

以下はサクライケンタがライブ会場を異世界にするために行ったと思われる演出をいくつかピックアップしてみました。

個人的お気に入りポイント① 体験を再現する手法

ライブの終盤、日付の表示がブクガがデビューした2014年の日付になってその時と同じ曲を同じ衣装で歌ったのですが、その際にはライトを演者に一切当てず、顔が全く見えない状態でした。

初めてブクガを見たときの観客の体験、誰だか分からないけど不思議な曲を歌うアイドルグループがいるぞって言う当時のオタク達の体験をなるべく再現させるために顔も分からなくする=誰だか分からない状態にする(厳密にはシルエットで判別可能ですが)演出だったのかなと思います。

 

個人的お気に入りポイント② MCパートは現実とリンクしてる間のみ

MCは序盤にちょっとだけありましたが、その時は時間が現実とまだリンクしていたときでした、つまり、その時点ではまだ四人は物質世界(=現実)の女性であったのだと思うのです。

だから現実の話もできるし年末という現実の時間軸の話をすることが可能だったのだと思います。

だからこそブクガワールドに世界が変わった後では、MCをはさんで、現実に戻るようなことはしなかったのでしょう、僕自身もブクガワールドには一個人としての矢川葵ちゃんも、井上唯さんも、和田輪さんもコショージさんも不要だと思ってます。そこにはきっと音楽と物語しかないのでしょう。

また、最初のMCタイミングで6時間でもライブをやるという話を冗談めいて話していましたがあれってもうこれから行くブクガワールドには時間の概念は崩壊するぞって言う予告だったのかも知れません。

 

個人的お気に入りポイント③ 時間を逆行させることで混乱させる手法

faithlessnessでの歌唱の停止、そして舞台の隅に置かれていた扉から光差すどこかへの移動(舞台からの退場、僕はこの瞬間、鳥肌が立ちました)、その後の14daysでの時間の流れの逆行*3

この辺りは解釈次第ですが、現実世界からブクガワールドへの移動が始まったのがこのタイミングで、この時にブクガワールドに移動して正しいライブが始まったと解釈するのが妥当かなと思います。

これ以降はもう全くなんだか分かりません。*4

とにかくそこでは時間軸が通用しない全く別の世界に移動したので現実世界での想像力しか持たない僕には解析不能なものなんでしょう。

 

個人的お気に入りポイント④ すでに肉体すら存在しないような演出

中盤、完全にブクガワールドに移行した後、彼女たちの衣装のせいでしょうか、レーザーが当たると衣装がチカチカと光ったように見えました、それはまるでゲーム内のポリゴンで作られたキャラクター達が光線銃を浴びるとそこのポリゴンデータが壊れるかのように見えました。(例えが分かりにくいのですが、電脳コイルという作品での仮想現実部分が点滅したりする演出に近いかなと思います。))

ここはブクガワールド、肉体というか物質はすでに存在しないよって演出に見えたのは考えすぎでしょうか

 個人的お気に入りポイント⑤ karmaの使い方が上手

www.youtube.com

こちらはkarmaという曲のMVですが基本的に都市の風景を車窓から覗いた風景が続くだけで、あまり面白みがないMVだなーと思っていたのですが、ライブではこの曲に合わせて表示されていた時間がどんどん遡っていく演出が行われました。

karmaのMVで見せた水平移動を時間軸の移動に錯覚させることでこのMVの効果を最大限に引き出していたように思いました。

 

個人的お気に入りポイント⑥ リアルワールドへの帰還

ライブが終わって時間が現実にリンクした後に映し出されたのは我々客席の姿でした。
ここで思い出したのは押井守Avalonという作品です。

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映画はゲームの中の現実も我々が現実と呼ぶ空間もどちらがリアルか分からない。

ゲームの中がリアルで現実と呼ばれる部分がゲームでもそこに何の不都合もないという話で、最後には「welcome to Avalon」 という表示がされ、観客にここはゲームなのかも?と問いかける終わらせ方をしています。

詳しくはWikipediaをご参照ください

アヴァロン (映画) - Wikipedia

 

最後に自分達が映し出された理由ははavalonのようにここがゲームか物質世界か?という問いかけではなく、きっと物質世界に回帰をさせるためのものでしょう。

昔ディズニーランドに詳しいオタクに聞いた話ですが、ディズニーランドには鏡というものがあまりないそうです。

その理由は、自分の顔をみて現実回帰せずに済むからだそうです。*5

逆に言うと、現実の自分達を客観的に見せたあの演出はここはもう皆さんが暮らす物質世界(現実)ですよ、もうブクガワールドはここにはありませんよということなんでしょう。

だからこそ、二度にわたるオタク達のアンコールにも応えなかったのでしょう。
ちょっと嫌みったらしい感じもしますが、全てはサクライケンタの手のひらの上ということでしょうね。

まとめ

ブクガの魅力はその圧倒的なサクライケンタワールドに没入出来ることだと感じました。

例えるならsound horizonなんかが近いと思いました。

あれはRevoという一人のオタクが創りあげた音楽と物語の世界に没入させるために徹底した作り込みと密度と演出を行います。そういったものに近いのかなと感じました。

映画やドラマといった映像の世紀が終わり、すでに人々の渇望は体験へ向かっているのというのは現代社会の常識ですが、その人々が求める渇望を2000円払って女の子とチェキを取ることから、サクライケンタ世界体験旅行ツアーに持ってきたことはブクガの大いなる成果のように思いました。

ブクガはアイドルにカテゴライズされていますが。

一般的にアイドルと聴いてみんなが思い浮かべるもの、例えば、可愛らしい衣装で揃えた女の子達が恋の歌を歌うのを周りのオタク達が大声を張り上げて盛り上げるようなものではなく、むしろチームラボが作る体験型現代アートの方が近いんじゃないかと思いました。

 

もしこのブログを読んでブクガに興味を持たれた方がいらっしゃったら、アイドルに行くという感覚よりはディズニーランドに行くとか4DX映画を見に行く方が感覚としては近いと思います。

でも所詮アイドルでしょ?などと思わずに観劇する気持ちで是非参加して欲しいなと思いました!

 

6月23日にはきっとなにかがありそうなので是非とも参加しようと思います。

 

最後になりますが、終演後ロビーにばらまかれていた紙のギリシャ語部分だけ解析してくれたオタクがいるのでそちらに興味のある方はご覧下さい(筆者は能力の都合でこの件についてはオミットしました)

 

s-mar31.hatenablog.com

 

 

 

 

*1:画像はサクライケンタ氏のツイートhttps://twitter.com/sakuraikenta/status/946385165495910400より拝借

*2:仮想現実という単語はVirtualRearltyと訳されるが、これは誤訳で本来の意味ではほとんど現実と同じというのが正しい意味ではあるが、VR開発の世界においては仮想現実と誤って訳されたことでむしろ日本では独特の世界が作られるようになったという意見がある・・・のだが肝心の一次ソースを見失ってしまった

*3:ナレーションではn日前というアナウンスと共に時間が1日ずつ遡っていったがこれは明らかに時間の流れに逆行するようにできている。 n日前を1月1日とするなら、n-1日前は1月2日になるはずであるが、n-1日前を12月31日とするような演出がなされていた

*4:筆者は2週目のライブが始まったとき、どうしたら良いか分からず呆然とライブを見つめていました、きっと異世界に来たことでの混乱と、もしかしたら身体がまだブクガワールドに来ていなかったからかもしれません。

*5:アイドルオタクの人もチェキ帖に移ったアイドルさんの姿を拝見して満面のオタクスマイルになった直後に隣に映る汚物を見て嘔吐(比喩)した経験があると思います。少なくとも僕はそうでした

シルクのベッドで愛し合おう朝まで

タイトルはブレンパワードって2000年頃のアニメのOPの一節です。

「IN MY DREAM」ってタイトルです。格好いい曲なので聴いてみてください。(イリーガルなものならいくらでも転がっています)
この曲を聴いたのは確か15年ほど前、高校生だった僕がレンタルビデオ店でVHSを借りてみていた時だった気がします。

アマゾンプライムで見れるのでお正月とかに是非見てみて下さい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06X6JJZZK/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_mQulAbJ3Q234X

 

それから約15年、未だにシルクのベッドで朝まで愛し合うことのない人生ですがこの惨状を高校生の僕が聞いたら驚くでしょう。

 

というわけで今週は社会福祉協議会主催のパートナーを探そう会に行ってきました。

民間のモノと違って価格が安いのが特徴ですね(男:3000 女:2000)

が、この婚活パーティというシステムはどうにも好きになれません。

システムをざっくり説明すると、ホテルのパーティ会場なんかを使って女性3人、男性3人ぐらいが座っているテーブルが10個ぐらいあって7分ずつ自己紹介やおしゃべりをしたら男は隣のテーブルに移動してまた7分ぐらいお話しをするというの一周するまでやります。

それが終わったら気に入った人の番号を書いた紙をスタッフに渡してフリートークします。

最後に本命の人の番号を書いて両方が一致したら”つがい”が成立おめでとうございます。

という流れです。

軽食も良かったしスタッフの人が発破をかけてくれますし、かなり努力はしているように見えました。

 

が、僕は若い男女の”つがい”を作るのに今の方法論では無理だと思っています。
そもそも、女性と同じテーブルに着かせて、はい、機会は与えたから後はなんとかしてねって言われてもそういう機会、いやそれ以上の異性との交流機会を小学校から大学まで与えられ続けてもどうしようもならなかった男女ですよ。

それでどうしようもならないからこういう場を頼ってきているのに過去の機会よりも厳しい方法でなんとかしてねって言われても僕にはどうしようもないです。

僕のツイッターアカウント渡すからビックデータを深層学習してシンギュラリティしたAIにカップリングを事前に済まして欲しいです。*1

 

ということを察してかどうかは分かりませんが各座席にはスタッフも同席して質問を振ってくれたりしてなんとかして盛り上げようという熱い意欲を感じました。

しかも民間なら結婚成立時には高い金を払わなきゃならないのにこれをきっかけとして結婚に至った場合には現金数万円をプレゼントと言うからすごいですね。

役所は人口減少に対して結構手を打っているような気がします。

 

が、とにかく男も女も年齢層が高い。
僕もおっさんですが、それを超える年齢層。
どう考えてももう出産育児は厳しいのではという感じの方々も多い。

そんなところに放り込まれても全くモチベが出ません。
こんな辛いところは早く出たい、もう二度とこんなところに来たくないという一心だけで過ごしておりました。

幸い一緒に回った男性が空気の読める感じの方で僕がもう一切会話する気力を失っているのを察してか結構他の女性に質問したりで盛り上げてくれて助かりました。

一応、一人だけ、めっちゃ可愛い子がいました。

表情もよく動くし可愛いなぁと思いましたが、僕のゴーストがやべぇぞと囁くので深入りはしませんでした。(可愛くて愛想の良いのにこういうところに来る女性、考えただけで危険が危ない感じしませんか?)

 

フリートークコーナーにはいり、誰とでも自由に話せるようになると、気に入った人4人まで○を付けた紙をスタッフに渡します。
僕は○を付けずにスタッフに渡しました。

自分に〇してくれた女性が2人いました。しかし誰だかは憶えていません。

とにかく参加費3000円を多少でも取り戻すために必死に食べてました。

 

後参加者全員のプロフィールがA3用紙に印刷されていたのですが好きな芸能人有名人に諸星すみれと書いていた人がいたので、参加者の中で唯一面白そうな人だと思ってその人を探してました。

僕はアイカツ!を知らないと言ったら主人公がアメリカ行った話とか帰ってきて?キリヤアオイちゃんというキャラとバトルしたとかそんな話を一方的に訊かされてアイカツおじさんの恐怖の片鱗を見せつけられました。

 

最後はマッチングコーナー、本命の人の番号を書いてスタッフに渡します。

相思相愛ならマッチングというわけです。

 

結果は6組ぐらいでした。

恐ろしいことにマッチングした”つがい”は前に出てコメントを求められていました。

地獄でした。

アイカツ!の彼は無事マッチングしていました。

そして一番可愛い子はマッチングしていませんでしたがフリートーク中彼女レーンが形成されるぐらい大人気だったので連絡先はいくらでも交換していることでしょう。

僕はスタッフの手違いでマッチングしないことを祈ってました。

そして、終わったら早急にホテルを後にして、僕は東京のアイドル現場に行けば良かったという後悔と共にもう二度とこんなところには来ないと心に決めたのでした。

 

 

余談

趣味に映画とか旅行とか書く人が多い割に映画館に言ってる人って全然いなくて去年君の名は。を見に行ったとかそんな程度の人が多いので、もっとこう人間の面白い部分をむき出しにするような、それこそブレンパワードのOPのように人間を裸にするような、そういうシステムにすればもっと楽しいし、気の合う人どおしで会話が盛り上がれるのかなぁと思いました。

何が足りないかというと個人的には場の問題だと思います。

ライブハウスだと千円払ってティーンアイドルと握手してチェキを取るという異常な行為が正当化されるじゃないですか、あれってライブハウスが現実から切り離された異界だからできることなんじゃないかなと思ってます。

シャイな日本人の精神を解放するには地下アイドルのシステムを婚活に取り込めればおもしろいんじゃないかなぁと思います。

フリートークでも意中の女性にお近づきになるのにトークの隙間を狙うというのは辞めてそれこそきちんとレーン形成した方が分かりやすいと思います。

自己PRも映画とか旅行みたいなものじゃなくて映画ならダンケルクimaxで見たとか旅行なら地元のアイドル的な活動してる子を追いかけてプラハに行ったとかそういう具体的なないようにしてざっくばらんに話せればもっと面白い場になりそうだなぁと思いました。

そんなことを考えつつ今年もあとちょっとですね。

ブレンパワードを見つつ家族とは一体何なのか考えながら過ごそうと思います。

*1:分かった上でいい加減な表現をしています