6月7日〜6月30日の日記 SF、歴史、ルッコラ

ちゃお。

このブログはAMEBAさんがまだ黒髪の頃の気持ちをなるべく思い出そうとして書いていますが、歴史家E.H.カーが「歴史とは、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」と述べているように6月30日時点に書かれていない時点でこの日記は6月7日〜7月4日の振り返りであって6月30日時点のスナップショットではないのですが、そもそも4日間でそんな自分の世界が変わるような劇的なことがあるのだろうか、4日程度での気持ちの変化なんで誤差ではないかと思いながらブログを書くことにしてみる。

 

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さらにこのブログはずっと下書きに眠っていたものを2021/07/10いい加減書こうと思って掘り起こしたものなので、もう6月の日記なのかどうかよく分からない....

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6月7日以降は現場がない=県外に出ていないなので見たもの感じたものをつらつら書くだけになってしまいます。

 

今月は去年のハヤカワセールで買った本の消化に当てていた。

 

百億の昼と千億の夜

SFと歴史と宗教を混ぜた結果できたスケールが怖ろしくでかい小説だった。連載開始が1965年と言うことで東京五輪の翌年という古さも驚きだった。

古くても古さを感じなかった、映像作品ではどうしても技術によって時代が限定されてしまうところがあり、流行廃りがあるが、文章は(戦後以降に限って言えば)もっと射程の長いものなのかも知れない。

とにかく規模がでかすぎてもはや映像化不可能と思った。

あしゅらおうちゃん萌えっ!(・▽・)

 

夏への扉

読んでみたがこちらも古さは感じなかった。そして巧妙なトリックに唸るばかり、やはり古典というものは読んで損がないと思った。

ネコは救済

 

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閃光のハサウェイ

これ一本で完結じゃなかったんだ?というのが率直なところ。

風景描写やコックピット内からの戦闘演出はとても良かったのだが、これ一本では映画としては成り立っていないのでなんとも。

ちなみに映画では隣に女性2人組がいて、終わった後の感想が「つだけんさん格好良かったね」だったのでヒザから崩れ落ちそうになったのだが、僕の感想も上田麗奈さん完璧だなだったので、大差はない。

ギギ・アンダルシア役の上田麗奈さんについてはハーモニーの時も思ったけど役者として仕上がってきている。
その辺の萌えアニメでは彼女にとっての本当の意味での役不足なのかも知れない。

アニメはもうすごいキャラや良いキャラを出せなくなってきているのではないのだろうか(この辺は僕がアニメから声優に流れていった経緯とも関係があるのでもう15年以上そういうことを考えている)

 

 

ワンスアポンアタイムインハリウッド

Netflixで視聴。レオナルド・ディカプリオとブラッドピットという大物2人が主演というだけで凄いのだが、そこに加えて映像産業の変化の中で2人が落ちぶれていく時代という設定も良い。

色んな曲が使われていたが、サイモンとガーファンクルのミセスロビンソンぐらいしか分からなかった。ただ、そこからニューシネマの時代に入ってきていることぐらいはさすがに分かるので、時代の変化をそういうところで表してるのはにくいなと思う。

そして、(恐らくタランティーノが大好きな)落ちぶれた西部劇の力でポランスキーの奥さんを襲った悲劇を打ち破ってしまうというのは、妄想としては良いのかもしれないが、ちょっと歴史改変というところで良くないなぁと思ってしまうのだがタランティーノだってそのぐらいのことは承知で作っていると思うし、そういう「物語」はあってもいいのかもしれないが諸手を挙げて拍手できないもどかしさはある。

 

  

アイドル

 

アイドルグループ進化論

 アイドル関係の通史もの大変勉強になるのだが、だいたいこの手の本が楽曲派アイドルの登場まで到達していないのが残念(本書も2011年の本)、2021年に向けてアップデートして欲しいのだがその手の本がなかなか見つからない

後、アイドル進化論(太田 省一)もそうだけど、アイドルの歴史は進化論という言葉が異様に使われるのは何故だろうかアイドルというものはジャンル全体で生物のように淘汰と変化を短いサイクルで繰り返しているからだろうか?

 

 

  

他アイドル

なんとなくエクストロメにでてるようなアイドルを適当に聴き漁っている。どれもこれも悪くないし、好きか嫌いかと言われたら普通に好きかなと答えられるようなものばかりなのだが”ハマる”ものはなかなか出てこない。

 

単純にアイドル枠に振り分けられた僕のリソースが足りないので生存本能がこれにはまっていたらお前の身が持たないぞと警告していて「あっ好きかも→しゅきぴプロセスをkillしました」という流れが無意識で発生していて、推すことと他界を繰り返しているのかも知れない。

 

 今のライブアイドル界隈は純粋にレベルが上がってきていて、レッドオーシャン化が激しくなっていると思う。

メジャーデビューしたアイドル達でもやっている事が劇的に変わっていないのを見るとアイドル達はどうしたら幸せになれる仕組みが出来るのだろうかと思うことがある。

認知と繋がり*1では限界が見えているし、今の音楽産業がロングテール(ニッチで多様なもの)とモンスターヘッド(世界的にめちゃくちゃ売れているもの、ビリーアイリッシュとか)に別れている中でモンスターヘッドを目指すのは現実的ではないしいっそ、そうなるともはや学生バイトとか軽い気持ちのアイドルみたいないわゆる”おにゃんこ的なもの”*2に回帰した方がダメージコントロールとしては有効な気もするが、そうなったらもう自分の居場所はなさそうだなと言う気がするし、ライブアイドルに憧れてライブアイドルを始める子達も出てきているので*3これからもアイドル界隈は無秩序な拡大をしていくような気がする。

が、声優の世界においては水樹奈々のような大成功例に憧れて水瀬いのりという天才が出てきたようなことがアイドル界で起きるかどうかはよく分からないし、今のアイドル界出身で水樹奈々レベルの動員に成功した人はまだいないんじゃないかと思う。*4

 

 

 

 

クロスノエシス

 

デビアン、ヤなことそっとミュートとの3マンの配信を見た。翼よりが来ただけでも大勝利だった。そして、MC明けのインカーネイションは新鮮で最初はとまどいがあったが、それでも強引に持ち上げられる感覚は嫌いじゃないし、MCで一度流れが途切れたところからでも一気に人の気持ちを持ち上げられるだけの力が今のクロスノエシスさんにはあると思う、ライブの数を打てるのがアイドルの強みなので、そういうちょっとした工夫をどんどん入れていってトライアンドエラーを繰り返していって欲しい。

 

雑誌に載ったインタビューも読んだ、個人的にはBUBKAの方がクロスノエシスの成り立ちが載っていて一級の史料なりうるので情報収集が趣味の人には是非買っておいて欲しい。

 

全然関係ないんですが、表紙のNMBの3人でバックスリーンホームランだ!って阪神タイガースの大昔のネタなんですが、こういうおっさんのセンス(いや、もはや当時を知る人は初老と思われる)がはびこる令和の世界はいかがなものかと思うので、それに対抗できるだろうNewspicksはシリコンバレー!テクノロジー!とかって言ってないでアイドル特集を組んでいって欲しい

 

 

 

その他

 プランタールッコラを失敗する(2回目)育たないなぁと思っていたら花が咲いてしまった...土と水と日光さえあれば勝手に育つと思っていたのだが、きっと愛が足りなかった。濱野智史の失敗が細かいマネージメントできなかったことにあると思っているが、僕も細かいマネージメントを怠って適当に水を撒いていたので僕は多分彼と同じ失敗をしたのだと思う。

アイドルはどうか分からないが植物はマイクロマネージメントをしましょう。

これが今月の教訓です。

 

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kaiwai.booth.pm

 

 

*1:悪い意味での繋がりではなく

*2:筆者は座学でしかおにゃんこをしりません

*3:百瀬あぐりちゃんにとってアイドルとは茅ヶ崎りこさんということがミスIDのプロフィール欄に書かれていた

*4:BiSHは楽器を持たないパンクバンドなのできっとアイドルではない、、というか筆者には知識がないので触れないでおきたい