【再掲】声優オタクがアイドルのイベントに行ってきた話②~コンテンツという建前に縛られる声優~

以前のブログで2016/1/17に書いたですが、プチ炎上してしまい、びっくりしてブログ毎消してしまったのですが、犯罪自慢系の記事でもないし、やはりそれなりの反響を起こした記事と言うこともあって、頭にくる方もいるかもしれませんが、再掲しておきます。(文章のつたない部分、説明不足な部分が結構ありますが推敲するのも面倒なのでとりあえずそのまま載せておきます)

 

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声優オタクがアイドルのイベントに行ってきた話の続きです。

アイドルの世界が推しの子だけに投資することができるのでレスやチェキなどが効率よく摂取出来るというのが前回までの話
じゃぁ声優さんとの違いはレスや認知の値段だけなの?かというと違うと思うんですよね。

①声優さんは作品に従属しているという建前
 声優さんのイベントは基本的にはコンテンツを販売しているというのが大きな違いなのかなと思いました。
アニメの円盤に付属するイベントとか、映画の舞台挨拶とかあくまでもその”作品のファンが来ている”という建前で行われているんですよね。
だから個人を推せるような仕組みにならない。
公には認めている人はあまりいませんが、作品知らずにアニメイベントに行く人、結構いると思うんですよ。
この辺は結構軋轢になってる。
他にも舞台挨拶を回すために映画館の途中入退場するオタク達も叩かれる。
(映画の鑑賞をする際に邪魔だというのはもちろんある)
この辺も作品ファンという建前のせいだと思うんですよ。
声豚は作品になんか興味ねーよ、俺は〇〇ちゃんだけ見れれば満足なんだって公に言えないんですよね。
アーティスト活動にしてもやっぱり売りは音楽であって、声優さん自身じゃなくて声優さんから生み出されたもの(この辺はちょっと自分でも上手く表現出来ませんが)なんですよね。
この建前を超えられない限り、声優さん個人との強い繋がりを感じられるような仕組みにはならないでしょう。

②矛盾を利用する企業
 で、企業はこの矛盾を利用するんですよね。
作品ファンなら円盤やCDを何枚も積む必要ないじゃないですか。
でも積ませるように仕組むんですよね。
アイドルマスターミリオンライブなんて10連ガチャ回すとイベント”応募券”プレゼントとか声豚からするとや、やめてくれーーーーって感じですよ。
他にもお渡し会特典がBlu-ray版にしか着いてなかったり(ローリングガールズ)
えぐいんですよね。。
ツナガリを絞ることで値段をつり上げてるんですよ。(会場押さえは結構前なので、読みにくい部分はあると思いますが)

声優特典は作品の売上げを測る上での分かりにくくする要素なんて言われたりもしますが、声豚からすれば推しの声優さんが出演していることがすでに魅力なんですよね。
だからクソアニメでもなんでも買わなきゃ行けないんですよ(使命感

③疲弊する声豚たち
 ①と②で作品を積むことを強いられたオタク達は経済的にどんどん疲弊していく、しかも得られる物は少ない、最初は推しの声優さんを見れるだけで満足なんですが、その後に来るのは運命力のあるオタクに対する嫉妬心だけです。
(大変貴重な)認知やレスをもらったり、サイン抽選会に当たったり、trySailちゃんが作ってくれた鍋を頂けたり、運命力がないとイベントに対する最高の満足はもう得られません。
で、運命は購入出来ないんですよね。
それに認知やレスは欲しいけどそのために厄介することは許されない。
つまり声優オタクは大金積んで、目線をくれない声優さんを地蔵のようにじっと眺めて、運命力のあるオタクに嫉妬しつつ帰るしか無いんですよね。
正直言って、声優オタクを極めるには積める経済力、運命力、運命を得るための行動力と持続力(レスが無くても手紙やプレゼントを送り続ける力)辺りが必要なんじゃないでしょうか。
悟りの境地があったら多分声優イベント行かなくなると思います。

④ドルに流れるる声豚たち
 こうして声豚たちはアイドルに流れてしていきます。
コスパの良い(たぶん地下)アイドルに行くんですよね、だって運命力もさいまえも我慢せずに騒げる環境も全部安価にそろってるんですよ。
宇野常弘はコンテンツから体験の時代になったと書いてますが、体験はすべて用意されているのです。
これはもう行くしかないって思いますね。
推しじゃない娘に浮気するなんて許さん!って意見もあるかも知れません、でも女の子はみんな可愛いじゃないですか、ある声優さんが一推しだとしても、2番手、3番手の女の子と握手やチェキすることに罪悪感なんてないですよね?
一推しの女の子との(大変貴重な)運命か2kで感じれる運命かと言えば、後者を選ぶのが大衆です。

まとめ
 声優の世界はコンテンツを売るという建前を脱することが出来ず、高いコストと少ない対価しか与えることが出来ない。
 認知やレスやチェキといった繋がりを求める声豚との矛盾により、(声豚ファンの内なる)アイドル声優社会は崩壊する。

⑤(アイドル的な)声優という文化は衰退するの?
しないと思います。
むしろどんどんパイを広げるんじゃないでしょうか?
もちろん個人レベルでは去って行く人も多いでしょう、でもそれ以上の流入が見込めると思ってます。
単純な話、上坂すみれがアイドルだったらデビュー出来たのかって話ですよ。
アイドルの世界は基本的には10代後半から20代前半だと思うのですが、ラインナップの貧弱感は否めません。(僕自身ほとんど知識が無いのであれですが)
声優さんは年齢層や個性というラインナップの広さ、これでアイドルの世界を凌駕してると勝手に思ってます。
また基本的に声が聞き取りやすいので、その辺も接していてストレスがないように思えます。
それにやっぱりアイドルの世界は作られた感がすごいんですよね。
そういう中で楽しめるのがアイドル、声優って言うのはもっとプライベートな部分に接することが出来る(幻想)、イベントでの盛り上がるトークは楽屋を覗き込んでる感じがしますし(錯覚)、声優界はみんな仲が良くて、平和で牧歌的で、争いのない素晴らしい世界だな(妄想)って思える点で声優の世界は幸せ(そうに見える)な世界だと思います。
それに現状、才能と魅力とルックスを持った娘たちはどんどん声優を目指すと思います。
その才能に魅入られた声豚はどんどん流入してくると思います。
とはいえ、やはりアニメといったコンテンツに依存してる部分は多いので、たとえば今後アニメの数が半分になったとき(正直半分でも多いと思ってますが)
、声優さんはどういう風にして売り出していくのでしょうか?
声優は役者を超えました。
しかし、作品という建前を捨てられるのか。捨ててしまったらそれはもう声優ではなくアイドルじゃないの??・・・

この話はし始めると長くなりそうなのでこの辺に・・・

おまけ
 何事も精神を病むような推し方はよくないなーと思います。
単推しとか僕は声豚だからアイドルには流れないみたいに自分を縛るのはよくないと思います。最後は自分の問題です。
もちろん病むことが推してることの証明にもなるので、病むことで、ツナガリを感じるという方法もあるのかもしれません。
この痛みこそ、僕が推してる証なのだと